ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫) の感想

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参照データ

タイトルファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)
発売日販売日未定
製作者ゲーテ
販売元岩波書店
JANコード9784003240625
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 外国詩

購入者の感想

海外文学は翻訳が命で、ハヤカワのミステリーやSFも訳者によって
ずいぶん印象が変わる。翻訳で損してる作品、得をしている作品様々である。
相良訳は…正直前者だった。ページをたぐる手を、時たまその不可解な翻訳で
止めさせられる事がある。
神聖ローマ帝国出身であるはずのファウスト博士が「鹿島立ち」をしたり
(言うまでも無いが、神聖ローマ帝国に鹿島神宮は無い)、
グレートヒェンがファウスト博士からの贈り物を「夏も小袖」と喜んだり
(言うまでも無いが、神聖ローマ帝国に日本ほど明確な四季も無ければ小袖という衣服も無い)、
加えて詩吟の描写とくれば古文調になったりと、あからさまにおかしい。
珍訳である。奇訳である。内容そのものはドイツ古典文学の金字塔に相応しい作品なので
どうか新潮なり集英社なり、他の訳者の手からなるものに手を出して欲しい。

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