最後の親鸞 (ちくま学芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | 最後の親鸞 (ちくま学芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 吉本 隆明 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480087096 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
戦乱、飢饉で意味も無く人々がバタバタと死んでいく。信仰で人を救えるのか。
信仰の示し方によって救済されるかどうかが決まるのでは、
ストイックさを競うことになり、信仰エリートでない多くの人々には救済が得られないことになってしまう。
しかし、かといってあらゆる死=救済とすれば宗教は霧散してしまう。
信と不信のような対立する二つの構造において、本当に信じられるものとはなんなのか?
信じられるものは人間の持っている 愚かさ・滑稽さ=人間性。
「あいつの悪いところはこうでああで、つまりはこういうことなんだけれども
そんな人間性に根ざしたしょーもなさみたいなものは、実は俺も同じなんだよなー。」
これが信じるに値する確かなもの。
認めなかったり、隠したり、まったく気づかなかったりと、
いろいろ原因はあるけども、この本質を無視した上でいかに立派なものを築いたとしても
それではエリート集団をつくるだけ。
信仰で人々は救えるのか?という問いに "No" と言ったのと同じこと。
そこで親鸞はどう思想したか。
信仰の示し方によって救済されるかどうかが決まるのでは、
ストイックさを競うことになり、信仰エリートでない多くの人々には救済が得られないことになってしまう。
しかし、かといってあらゆる死=救済とすれば宗教は霧散してしまう。
信と不信のような対立する二つの構造において、本当に信じられるものとはなんなのか?
信じられるものは人間の持っている 愚かさ・滑稽さ=人間性。
「あいつの悪いところはこうでああで、つまりはこういうことなんだけれども
そんな人間性に根ざしたしょーもなさみたいなものは、実は俺も同じなんだよなー。」
これが信じるに値する確かなもの。
認めなかったり、隠したり、まったく気づかなかったりと、
いろいろ原因はあるけども、この本質を無視した上でいかに立派なものを築いたとしても
それではエリート集団をつくるだけ。
信仰で人々は救えるのか?という問いに "No" と言ったのと同じこと。
そこで親鸞はどう思想したか。