アイヌ、神々と生きる人々 (小学館ライブラリー) の感想
参照データ
タイトル | アイヌ、神々と生きる人々 (小学館ライブラリー) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 藤村 久和 |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784094600674 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 文化人類学一般 |
購入者の感想
著者の語り口を通して、アイヌの人々の人間世界に対する暖かい視線が
感じられる。
家族のあり方、教育や社会儀礼、社会集団(村)としての意思決定の仕方
など決して今と隔たったものではなく、逆に懐かしささえ感じさせるほど。
戦後失われてしまった伝統というものが、どんなものであったかを
垣間見せてくれる。また、子供の埋葬の仕方などは、縄文遺跡との共通性
がある。
先祖供養のとらえ方なども、今日の我々にとって違和感が無く、まるで
アイヌの考え方が、後から入ってきた仏教を変容させていったのではないか
と思わせるほど、民族の習俗の原点を教えてくれる。
自分にとって、精神的に健康になれる、生きる安心感が残る本だった。
この本は、著者がアイヌの古老たちから聞いた内容を元に書かれている
らしく、明治以降の和人との交流後の文化変容というものをある程度考慮
して読み解く必要があるだろう。その意味で、この本を入口に他のアイヌ
関係(萱野茂などの著書)に読み進んでいけば良いであろう。
感じられる。
家族のあり方、教育や社会儀礼、社会集団(村)としての意思決定の仕方
など決して今と隔たったものではなく、逆に懐かしささえ感じさせるほど。
戦後失われてしまった伝統というものが、どんなものであったかを
垣間見せてくれる。また、子供の埋葬の仕方などは、縄文遺跡との共通性
がある。
先祖供養のとらえ方なども、今日の我々にとって違和感が無く、まるで
アイヌの考え方が、後から入ってきた仏教を変容させていったのではないか
と思わせるほど、民族の習俗の原点を教えてくれる。
自分にとって、精神的に健康になれる、生きる安心感が残る本だった。
この本は、著者がアイヌの古老たちから聞いた内容を元に書かれている
らしく、明治以降の和人との交流後の文化変容というものをある程度考慮
して読み解く必要があるだろう。その意味で、この本を入口に他のアイヌ
関係(萱野茂などの著書)に読み進んでいけば良いであろう。