新幹線とナショナリズム (朝日新書) の感想

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タイトル新幹線とナショナリズム (朝日新書)
発売日2013-08-09
製作者藤井 聡
販売元朝日新聞出版
JANコード9784022735195
カテゴリ » ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学

購入者の感想

著者の主張をまとめると、
新幹線の開発、建設、開通は敗戦後の日本人のプライドを刺激し、ナショナリズムを盛り上げ、それは高度経済成長を成し遂げる原動力となった。
大震災という国難に打ち勝ち、再び成長するために、現政権の掲げる「国土強靭化」の中でも特に新幹線整備という「ナショナルプロジェクト」により、日本人のナショナリズムを喚起することが必要であり、そうすれば日本全体が発展することができる。
というところであろう。

著者の肩書は「第2次安倍内閣官房参与(防災・減災ニューディール担当)」とあり、公共事業を推進する立場であろう。
であればその「大義名分」を「ナショナリズム」や「過去の成功体験」といった「情緒」ではなく、経済合理性で冷静、冷徹な基準で事業の是非を判断すべきである。
それを調査した報告書等があれば、それを素人にも分かりやすく解説説明し、事業の必要性を説くべきだと思う。

しかしながら、著者の主張は説得力は全くなし。
これじゃ、「気合いだ!気合いだ!」と連呼する元プロレスラーと大差無いよ。
政府の要職にある学者がこの程度の認識なら、
新幹線推進側からすれば、応援にならないどころか「自殺点」も同然。

(著者は災害対策、代替としても整備すべき、とも主張しており、これについては一部理解できる。ただし、本書の大部分は「過去の成功体験」に費やされていること、北海道新幹線といった、代替となり得ない新幹線の整備も求めていることから、災害対応は主たる主張、主たる大義名分ではない、と判断しました。)

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