ことばの習得―母語習得と第二言語習得― の感想
参照データ
タイトル | ことばの習得―母語習得と第二言語習得― |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 鈴木孝明 |
販売元 | くろしお出版 |
JANコード | 9784874245446 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般 |
購入者の感想
私は1歳の娘を持つ英語教師ですが、私の今の立場もあって大変楽しく読むことができました。特筆べき点としては、まず第一に、紹介にもある通り母語獲得と第二言語習得を1冊に網羅しているということです。娘が少しずつ話せるようになっていくメカニズムを解明していくようで、興味深いものでした。
第二に、各章末に確認問題として5題ほどの質問が加えられているということです。賞を一通り読み終えたところで内容をおさらいできるのはもちろんですが、個人的には始めに章末問題を読んで何を学ぶべきかk確認してから読み始めたほうが、学習が効率的ではないかと思います。
いずれにせよ、内容も平易で参考文献や例示も見やすくなっていますので、あまりストレスを感じずに読めると思います。
第二に、各章末に確認問題として5題ほどの質問が加えられているということです。賞を一通り読み終えたところで内容をおさらいできるのはもちろんですが、個人的には始めに章末問題を読んで何を学ぶべきかk確認してから読み始めたほうが、学習が効率的ではないかと思います。
いずれにせよ、内容も平易で参考文献や例示も見やすくなっていますので、あまりストレスを感じずに読めると思います。
本書は、母語獲得と第二言語習得の研究成果から、ことばの習得につい
てまとめた一冊である。
まず、一言で言うと、本書は非常に有用で有難い一冊である。ことばの
習得を大きく分けると、母語(第一言語)獲得と外国語(第二言語)習
得に分かれるわけだが、本書は両分野ともに含んでいることが何よりの
特長である。時に混同しやすい両分野を一冊にまとめることで、ことば
の習得について、より包括的な視点で学ぶことができる本になっている。
本書は2部構成になっており、第1部は母語獲得について鈴木孝明氏が
執筆し、第2部は第二言語習得について白畑知彦氏が執筆している。
第1部では、母語獲得についての概要、言語音の知覚と語の獲得、文の
獲得、インプットの役割、言語獲得理論について書かれ、第2部では、
第二言語習得についての概要、中間言語、第二言語習得のメカニズム、
学習者要因、教室における第二言語習得研究について書かれている。
いずれも、巻末の参考文献数が示すように、これまでなされてきた非常
に多くの研究成果に基づきながら、中庸的にまとめられている。
全部で250ページ弱の本であるが、読み応えはかなりあり、学部や大学
院で用いるテキストとしても、ことばの習得研究の概要を知りたい研究
者にとってもきっと有用な本になるだろう。
てまとめた一冊である。
まず、一言で言うと、本書は非常に有用で有難い一冊である。ことばの
習得を大きく分けると、母語(第一言語)獲得と外国語(第二言語)習
得に分かれるわけだが、本書は両分野ともに含んでいることが何よりの
特長である。時に混同しやすい両分野を一冊にまとめることで、ことば
の習得について、より包括的な視点で学ぶことができる本になっている。
本書は2部構成になっており、第1部は母語獲得について鈴木孝明氏が
執筆し、第2部は第二言語習得について白畑知彦氏が執筆している。
第1部では、母語獲得についての概要、言語音の知覚と語の獲得、文の
獲得、インプットの役割、言語獲得理論について書かれ、第2部では、
第二言語習得についての概要、中間言語、第二言語習得のメカニズム、
学習者要因、教室における第二言語習得研究について書かれている。
いずれも、巻末の参考文献数が示すように、これまでなされてきた非常
に多くの研究成果に基づきながら、中庸的にまとめられている。
全部で250ページ弱の本であるが、読み応えはかなりあり、学部や大学
院で用いるテキストとしても、ことばの習得研究の概要を知りたい研究
者にとってもきっと有用な本になるだろう。