アウシュヴィッツは終わらない―あるイタリア人生存者の考察 (朝日選書) の感想
参照データ
タイトル | アウシュヴィッツは終わらない―あるイタリア人生存者の考察 (朝日選書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | プリーモ・レーヴィ |
販売元 | 朝日新聞社出版局 |
JANコード | 9784022592514 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 外国のエッセー・随筆 » その他 |
購入者の感想
大学のゼミで読む文献の理解を助けるかもしれないと思って、以前買ってあったこの本を、二日かけてよむ。
内容はまさに戦慄だ。
少年時代、『アンネの日記』を読んでホロコースト=ユダヤ人虐殺についてのイメージを植えつけられた我々にとって、この内容はあまりにも衝撃的過ぎる。
”ここより下が無い”という意味でまさに地獄と形容された「強制収容所」。そこで人間以下の、いや、以下というような上下の観念ではない。最早「人間ではない何か」として扱われた筆者の体験は想像を絶する。この本を読まずして、我々はナチスによるユダヤ人虐殺の何を知ったと言えるのだろうか。今までの自分を深く反省したい。この本に書かれているのは、歴史的考察でも、学術的な理論でもない。単に、強制収容所を生き延びた男の回想録だ。そして、その証言の持つ真実の重みの前に、我々は最早立ちすくむしかないだろう。
内容も難しくないし、電車の中で読める感じ。
第二次世界大戦というものがどういうものだったのか、その恐怖を理解するうえでも必読の一冊。
内容はまさに戦慄だ。
少年時代、『アンネの日記』を読んでホロコースト=ユダヤ人虐殺についてのイメージを植えつけられた我々にとって、この内容はあまりにも衝撃的過ぎる。
”ここより下が無い”という意味でまさに地獄と形容された「強制収容所」。そこで人間以下の、いや、以下というような上下の観念ではない。最早「人間ではない何か」として扱われた筆者の体験は想像を絶する。この本を読まずして、我々はナチスによるユダヤ人虐殺の何を知ったと言えるのだろうか。今までの自分を深く反省したい。この本に書かれているのは、歴史的考察でも、学術的な理論でもない。単に、強制収容所を生き延びた男の回想録だ。そして、その証言の持つ真実の重みの前に、我々は最早立ちすくむしかないだろう。
内容も難しくないし、電車の中で読める感じ。
第二次世界大戦というものがどういうものだったのか、その恐怖を理解するうえでも必読の一冊。