火花 の感想

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参照データ

タイトル火花
発売日販売日未定
製作者又吉 直樹
販売元文藝春秋
JANコード9784163902302
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学

購入者の感想

とりあえず本屋さんで書き出しだけでも読んでみて下さい。

もしも偉大なる物語の予感を感じたなら買うべきです。この作品を楽しめる事の出来る数少ない読者です。

太宰愛読者だからといって、書評を書いているからといって、読書好きだからといって、必ずしもその人が描く小説が深くて面白いものになるとはいえない典型的な作品。無駄な表現が多く、飽き飽きしながら読み進めたが、主人公にも登場人物にも人間として興味が湧くことは無かった。情景描写は優れていたが、人物の心の深いところをつく表現が浅すぎて面白みに欠け、作家としての真髄に欠ける。これは芥川賞が話題性作りに躍起に成り下がった為に、本物の文学を求める読者を蔑ろにして、読書離れした者に焦点を当てているからだろう。あと三年推敲してから世に出して欲しい。

1度立ち読みで45分で読んだんです。
その時は、素直にこみ上げる感情が、
所々に散らばっていて、
内容より、文章の表現に引っ張られたんです。
でも、一回読めばいいやってタイプでした。
まあ、ん~…という感じで。

先日、中古の本屋に出てたので、
気が向き再読したんです。←買いました。

う~ん、これ他の又吉さんの出されてる、
エッセー本の文章を思い出してしまう。

当たり前だろうけど、
内容とか文章が被るんです。
又吉さん節というか。

内容も使い回してる感じというか。
他の又吉さんの本の内容が、
被ってる感じになる。
ネタが同じっていうか。

東京百景や、せきしろさんとの本の、
内容がダブるんです。

あと、真樹さんの幸せを見たときの表現が、
もろ、太宰治の人間失格のウサギのとこと、
持ってき方が同じに感じちゃって、
どうもそれが喉仏に引っ掛かる小骨です。

サクッと読んで良いね♪って感じなら、
別に良いんだろうけど、
年数が経っても受け継がれる作品には、
ごめんなさい。感じませんでした。

もう、再読は無いですが、
特に印象も残らずで、
そのうち処分になる本の候補です。

芥川賞が欲しくて欲しくて獲れなかった、
太宰治が、これを読んだら、
どう思うんだろうな。
と、フッと思いました。

時代が違いますけれどね。

日頃、本読まない人のとっかかりには、
なったと思うので、
業界の企みは成功したから、

紙媒体の本がとりあえずまだセーフそうで、
そこに関してこの本が売れて良かったなと。

これから読む人は、
期待し過ぎないようにどうぞ。

3分の1ほど読んだところで、そのまま古本屋へ持って行きました。
それが全てです

1 文章のリズムが悪い。日頃、ミステリーを読むことが多いせいか、一文が長い上に、これって文学的でしょっていう表現が鼻につく。
2 「僕」が「神谷」を師と仰ぐ理由がわからない。そもそも「僕」と「神谷」の会話がつまらない。ギャグの応酬のようなのだが、まったく笑えない。友人同士な ら笑えるのだろうけれど、おもしろさが伝わってこない。だから、なぜ師匠と呼ぶのかわからないのである。ピースの漫才は記憶にないが、あまり笑えそう 
 にない。
3 「神谷」がどうしても横山やすしの思えてしまう。漫才の才能がありながら破滅的な正確はそっくり。もっとも「神谷」は売れてないのが大きな相違点。
4 ラストが気持ち悪い。借金でクビがまわらない男が、どうして豊胸手術なんてできるのか。ただのバカだし。これがおもしろいと思える人もいるのだろうけ
 れどぼくには無理。そのため終わった感じがしない。芸人の世界をもっとたんねんに描いていれば、もっとおもしろかったのではないか。
 ただろうに。
5 最後まで読めたので、どうしようもない小説とまではいわないが、何であれ、賞に値するものではないだろう。せいぜいどこかの雑誌の新人賞でしょ。
 「共食い」もつまらなかったし、芥川賞なんてもうやめればって思う。

芥川賞ってこんなもんでしたか。
期待が大きかっただけに失望も大きいですね。
まっ、芸人の作品としては上出来でしょうか…。

外連味のある文体は読み手を選びそうだけど引き込まれるものが無かったかな。芸人さんが書いただけあって作中に漫才みたいな遣り取りがあるんだけどこれがあんまり面白くない。町田康みたいな切れ味があればなあ。登場人物もそんなに魅力的には読めないし、芸人の悲哀みたいなものを描いたところは結構良かったので、せめて作中の漫才が此方を圧倒するくらいの代物だったらまた評価は違ったような気もするんですが。正直これは習作の域を出てないように思いました。著者が本当に近年の文学史における稀有な才能だと思うなら、まだ本作には安易に賞を与えない方が良いんじゃないですかね。

芥川賞候補とお聞きして、先日購入し2時間で読了しました。今まで芸人さん等が書いた類のイロモノは読んでこなかったので、かなり食って掛かって読みましたが、思ったよりも好感が持てた、と言うのが素直な感想です。

先ず、良いと思った点。純文学らしい、「人間の奥底にある、取るに足らない問題」を主題としている所。主人公の心情や性格が作りこまれており(これは作者自身の事かもしれませんが)、彼の人生の生きづらさや迷い、憧れ、守りたいものが読者に訴えかけられ、私たちは自然と自分の人生や考えを顧みさせられます。また、登場人物において素晴らしかった点は、全ての人間が人間臭い事です。陽と陰の部分が脇役においても細かく書き込まれ、生臭さを感じさせられます。

文体については、賛否両論あるようですが、自分は、大正・昭和初期の文学を彷彿とさせるような言葉の言い回しに好感が持てました。崩れたと思ったら、固い文になる、という事に違和感を持つ人もいると思われますが、自分はピシっと空気が締まる雰囲気がして、芥川龍之介の晩年の作品を思い起こしました。しかし、文体は好みもありますし、作者の書き方だとペダンチックだと受け取る人も少なからずいると感じます。

さて、この「火花」は全体を通して見てみると、かなり時間の流れがずさんだと感じられます。時折、読者が主人公の時間の流れに置いていかれる感じもありました。中々読みにくかったと仰っている方々はこの時間の流れについて行きづらかったのではと思います。また、主人公が自分の考えを述べている時、これは作者の独白文のような印象を受けました。読者は物語からは置いていかれ、作者のワンマンショーを見させられている気分にもなります。この点においては太宰的と言えばそうなのですが、若干くどい感がありました。

まだまだ、もっとこの作者は作品を書き続けるべきだと感じました。もう2,3作書いて、洗練されたものになることを期待しています。

話題先行で出版社のビジネス意図が嫌らしさを感じさせます。
お笑いタレントで昭和初期の文豪風の又吉氏がまあそれなりの小説を書いたという点においては、話題性には事欠かないと思います。
ただ、内容的には筆力の優れた名の知れない作家には及ばないという印象です。
由緒と伝統あると信じたい文藝春秋ということもあり、商業主義には乗らないで欲しいと思う一冊です。

何年か前に突如として文壇に現れ風のように去っていった斉藤先生を思い出します。ブックオフで100円コーナーにあったなら話の種にいいかもしれません。

本好きの又吉を文藝春秋や吉本が「ビジネスチャンス」と捉えるのは分かるが、実力以上に持て囃し、文学賞の候補にまでするのはどうなんだろう?

大体、「先輩」の魅力が全く分からない。自分の伝記を書いて欲しいと言われ従うほどの魅力、女性が風俗に手を出してまで支えたいと思うほどの魅力。

吉本だけならまだしも、文藝春秋まで乗っかるとはあまりにも読者や作家をなめていないか?

マスコミの言うことがいかに信用出来ないかが良く分かった一冊

内容はともかく文体から狙ってる感じがかなり不快だった。自分だけかと思ったがかなり文学に精通されてる人にも同じような意見が拝見されるし、なんだかね・・・・。やたら金かけて誇大なまでに宣伝してるが押し付けられて読むほどのものではないと思う。

純文学の中にお笑いを舞台にするという発想はとても斬新でした。
主人公の周りの人物にも個性があり、芸人さんだけあってリアルな芸人生活も描かれており楽しめました。
しかし、文章に回りくどい表現があり多少読みづらく感じました。又吉さんならもっとストレートで簡潔な表現できれいに文章が書けると思います。
そして読み終えたときに心に残るものが少ないと感じました。とても素晴らしいことを書いているのですが、そこをもっと強調するにはもう少し表現が必要だと感じました。
ストーリー自体も少し構成が弱く、前半がおもしろかったために後半尻すぼみな感じで残念でした。
これからの執筆活動にも期待しています。

恐らく力を入れて書いたところは装飾過多でテンポも悪く、
自分には悪文の見本市のように思えたのだが、
文章力があるという人も多くて色々な物の見方があるものだと改めて思った。
自分の中での文章力というのは、まずなにより読みやすさ(平易という意味ではなく、違和感なく読ませる技量)、
そして読み返したくなる流麗さなのだが、難しい言葉を使って厳めしく書けば文章力があると思っている人も本当に多い。
だが、実はそういう文章ほど書きやすいことは案外知られていないだろう。
むしろさらっと書いている部分こそ伸び代だと思うのだが、そういう書評はあまりない。
氏は太宰を崇めているようだが、太宰の魅力はシンプルで読みやすく、随所にユーモアがあり、
それでいて一編通してはとても真似の出来ない文体だと思う。
一見暗い影を落としているように見える作品群は、彼の照れ隠しのようなものだと思う。
彼の本質は何よりそのユーモア性にある。これはよく取り沙汰される道化的なものとは似て非なるもので、
単純に人間愛的なサービス精神に基づくものだ。ユーモアとは人間の生活に対するやさしいまなざしだ。
太宰は稀にそういう境地に辿り着くようで、そういったときに残した作品はどれも素晴らしい。
世に残るものというのはすべて根幹にユーモアがある。
これはどちらかといえば彼が嫌っていたような文体に思う。すべてが上滑りしている印象だ。
あまりにも独り善がりというか、何か肩肘張りすぎて、自分の思う文学の型にはめすぎているように感じた。
自分は太宰の文章からはにじみ出るやさしさを感じるが、これを読んで感じたものはなかった。
やむにやまれぬ思いで吐き出したものではなく、文学を志す青年の習作といった印象を受けた。
全体を通して息苦しく、しかもそれは内容から来るものではない。
筒井康隆が、太宰を継承しながらも云々とコメントを出していた。
結局ここに書いた自分の感想など、学の無い素人のものだ。書き上げた又吉氏の方が立派であるのは言うまでもない。

装飾過多で会話のテンポも悪く、自分には悪文の見本市のように思えたのだが、
文章力があるという人も多くて色々な物の見方があるものだと改めて思った。
氏は太宰を崇めているようだが、太宰の魅力はシンプルで読みやすく、随所にユーモアがあり、
それでいて一編通してはとても真似の出来ない文体だと思う。
一見暗い影を落としているように見える作品群は、彼の照れ隠しのようなものだと思う。
彼の本質は何よりそのユーモア性にある。世に残るものというのはすべて根幹にユーモアがある。
これはどちらかといえば彼が嫌っていたような文体に思う。すべてが上滑りしている印象だ。
あまりにも独り善がりというか、何か肩肘張りすぎて、自分の思う文学の型にはめすぎているように感じた。
全体を通して息苦しく、しかもそれは内容から来るものではない。
氏のエッセイもいくつか読んでみたが、本当に太宰が好きなのだろうかという疑問しか浮かばなかった。
筒井康隆氏が、太宰を継承しながらも云々とコメントを出していたので、きっと素人の見当違いの感想なんだろう。

ちなみに自分はお笑いをあまり見ないので、又吉氏というのは好きでも嫌いでもない。
彼について知っていたのは風貌ぐらいで、どういう芸風かも知らないので、
純粋にただ読んだ感想だ。太宰云々も後で知ったものだ。
本当に偉そうで恐縮なのだが、彼は作品そのものよりも、作品のイメージだけを見ている気がしてならない。
売れれば正義という考え方もある意味本当だ。だけどそれだけでは寂しいと思う。
芸人という仕事は片手間で出来るものだとは思わないが、上手く二足のわらじを履いて良い作品を書いてほしい。
誰が書いたとか、どこに書いたとか、そんなもんはどうでもいい。何をどう書いたかだ。

佐藤 優の
「三回読んだ。この小説には十作分のテーマが埋め込まれている。」
という感想に惹かれて読んでみた。

芸人を目指す2人のシンプルなストーリーの中に
笑い・孤独・寂寥・離別・非常識・プライド・恐怖・優しさ・夢・・・
多くの感情を味わえ、
笑いながら泣かせられました。

「笑い」のために文字通り人生を賭ける
主人公達の真剣にもがき苦しむ姿が、
滑稽でもあり、悲しくもありながら
読み手にどこか懐かしい寂寥感を植え付ける。

チャップリンが言うところの
「人生はクローズアップすると悲劇だが、
 引いてみると喜劇だ」
ということと重なる。

何かを目指してもがいた経験のある人であれば
読んで損はないと思います。

「第二の太宰治」とテレビで絶賛されていたのを見て、又吉さんも太宰治も大好きなのですぐに購入しました。おかしな表現ですが、又吉さんを「第二の太宰治」というにはあまりに心の闇が足りないように感じます。所々、普通の言葉で書けば良いのに、わざわざ難しい言葉を使うのに抵抗を感じました。ストーリー展開も遅かったり急に進んだり、外れたり戻ったりと読みにくい。それなのに読み終わった後、又吉さんが若い世代に「一生懸命伝えたい何か」を感じ、心に残ります。不思議な小説です。今後に期待!

「純文学」の意味も知らず、小説もそこそこしか読まない自分です。
購入してから純文学の意味を調べ「読者に媚こびず純粋な芸術をめざした文学作品」という説明文に自分なんかが読めるだろうか?!と不安になりつつも読み始めました。

けれど始めの不安はすぐ無くなり、全く取っ付きにくい文章でなく難しい漢字をちょっと調べる程度で済みました。
なにより又吉さんのツイッターで見かけるあの独特な文才がそのままで安心しました。
特に会話文が素晴らしくて、油断して読んでいると声を出して笑ってしまったり…。

神谷という真っ直ぐで、真っ直ぐにしか生きられない尊い存在が放つ言葉は胸に響き考えさせられました。
そしてなにより主人公徳永の、不器用さも出せない不器用さは又吉さんそのもの。
彼の芸人としての日々は又吉さんが実際に経験したものなのだろうとなというのを何度も感じました。

前半から漫才の会話で笑わせて引き込まれて、中盤に入るとページをめくるスピードが一気に早くなりました。
終盤には怒涛の畳み掛けで、人間性、人生、才能……それを全部ひっくるめて、この世界ってなんなんだろうなと考えさせられました。
現役の芸人さんで、芸人さんとして長い苦労もあった又吉さんでこそ書けたお話だと思います。

ネタ番組やコント番組を芸人さん側から見ている語りは切なかったです。
少し売れても、簡単に消えてしまう現実。
10年やっても全く売れない人がいれば、1年で売れてテレビに出まくり世間から愛される生まれ持った才能を持った人もいる。
痛いくらいの現実が胸を抉りました。

終盤は又吉さんの芸人愛がほとばしっていて、涙が自然とこぼれました。
これは現役の芸人さんには是非読んで頂きたい。
叫びのような文章には、芸人さん、みんなみんな幸せになれ!!と思わずにはいられませんでした。

始め宣伝で「芸人をテーマにした話」ときいて、純文学と言いつつ、芸人をテーマにした話ってちょっと拍子抜けした部分もあったのですが、

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