DIABOLIK LOVERS ドS吸血CD VERSUSII Vol.2 シュウVSレイジ CV.鳥海浩輔/小西克幸 の感想

　前作のアヤトとライトのＶＳシリーズを聴いて、甘い感じのシナリオではないかと思いましたが、今作も甘いです。
　涙を誘う演出もあり、シナリオ的にも特に問題ないと思います。

何が問題かと言いますと、買い手の求める所とずれている点だと思います。

シュウとレイジと言えば、兄弟の中でも一番仲が悪く、ゲームでもレイジの行いがシュウにトラウマを植え付けたりしている程です。
それを踏まえて、今回のＶＳシリーズである意味組み合わせてはいけない二人でシチュエーションＣＤを出す。
となれば、互いに険悪な雰囲気で、主人公（ユイ）を取り合う場面があるのではないか・・・と期待されていた方は少なくないはずです。

しかし、最初から最後まで、そんな無理やり奪い合うようなシーンはなく、月蝕の影響とはいえ、相手を逆に気遣う様な描写もあり、本来の睨み合う二人と言った期待した展開もなく
仲悪かったのか、今までの築いてきた二人の関係が良く分からなくなる事態になってしまいました。

確かに、和解的な意味では良いシナリオだと思うのですが、最初にもっと険悪な感じの描写が入っていても良いのでは・・・と思わずにはいられませんでした。

ＶＳと言って売っていますが、ＶＳ感はあまりないと思います。

シュウとレイジの険悪な関係が好きな人にはオススメ出来ませんが、それを取り払って聴く分には問題ないと思います。