よく生き よく笑い よき死と出会う の感想

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参照データ

タイトルよく生き よく笑い よき死と出会う
発売日販売日未定
製作者アルフォンス・デーケン
販売元新潮社
JANコード9784104625017
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 死生観

購入者の感想

前半は著者の人生を振り返っての記述であり、貴重な教えとして大変に勉強になります。

後半では、
1)中年以降の危機のひとつ:死に直面する危機への対処を説きます。
 (1)身近な人の死に際しては悲嘆の過程を良く理解しておくことが重要といいます。
    身近な人の死に際しては、12段階を挙げており、
    その悲嘆過程の最期にはユーモアをあげています。
    悲嘆が原因となって疾病を患うのなら、悲嘆教育は予防医学でもあるといいます。

 (2)そのあとで必ず来る自分自身の死については、心の準備をすることが重要であると教えてくれます。
    自分自身の死については、死へのプロセスの6段階を知っておくこと。
    (1)悲嘆の過程と、(2)自分の死の準備のいずれも、事前に学んでおくことが大切ということです。

2)中年の危機を乗り切ったあとは、第三の人生について、6つの課題をあげ、
  死ぬ瞬間まで生きているのだから楽しく生きるためにユーモアが重要だといいます。

つまり、ユーモアは生と死の両方の妙薬ということになります。
ユーモアは動物にはなく、言い換えればユーモアがあればあるほど
人間らしく生きられるのだということを、分かり易く述べています。
死生学の一般向け和書としてはベストワンとしてお勧めです。

デーケン氏は日本において長い間、
「死への準備教育」の必要性を説き続けて来ました。
日本人にとっての「死」とは「縁起でもない」
とか常に忌み嫌われがちな事です。
誰もが必ず訪れる事であるのに、
この事実を避けている人は多いはずです。
氏は上智大学で「死生学」を教えてきました。
この本は常に死ぬ可能性をどのような形で
受け入れるかのプロセスが示されています。
死への準備教育イコールより良く生きるための教育です。
限られた時間を認識し、時間の尊さを意識すれば
「今という時間を精一杯生きる」ことが出来るはずです。
それを考える事が「命の教育」になるとデーケン氏は説いています。

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