斉藤謠子の 毎日着る服、毎日持つ布バッグ の感想

チュニック3点、パンツ2点、ワンピース、ベスト。
バッグはデイリーに使えるサイズのものが12点、他にポーチ、ペンケース、コサージュ。

服はごくシンプルな形ながら、30代から年配の方まで幅広く使えそう。
バッグはいずれも使いやすそうな形で、バリエーションも豊富。
（特にマシュマロというころんとした形のバッグは無地でも柄物でもよさそうでお気に入り。裏布のたてまつりが少し大変だけど…）

作り方も、服とバッグそれぞれ一点ずつ写真つきで詳しく説明されており、その他はイラストによる説明となっている。
すべての作品にチャレンジしたわけではないのでざっと見た印象だが、まあまあわかりやすいと思う。

個人的に良いと思ったのは、服の縫い方に折り伏せ縫いを多く取り入れているところ。
折り伏せ縫いは少し手間こそかかるものの、ほつれにくく丈夫で洗濯にも強いし、ジグザグミシンがなくても縫える。
綿やリネンの普段着にはぴったりだ。

また、着用写真が若いモデルさんによるものだけでなく、著者自身の着こなしを掲載しているのも、普通体型の人や、ご年配の方の参考になってよいと思う。

価格は少し高いが、服とバッグそれぞれに本を買うことを考えたら、好みが合いさえすればむしろお得といえるかも。
色や柄のきれいなリネン生地があったら、本書を参考にぜひお揃いの服とバッグを縫ってみたい。