計量経済学の方法 (創文社現代経済学選書) の感想

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著者が「はじめに」で述べているように、本書は、「経済理論の実証研究を志す学生・研究書の自習のために書かれ」ている。GreeneやHayashiなどで学んでいる学部上級、大学院1年生レヴェルの人、次のステップとしてWoodledgeやHamiltonなどで学んでいる人にとっては、これらの教科書では必ずしも十分には説明されていないことや、著者独自の視点からの説明には参考になるところが大であろう。そのように、副読本的に使うのがもっとも効果的と思われる。応用計量経済学・実証研究に従事する人にとっては、現時点での日本語の教科書としては、これが最も重宝するのではないか。また、著者の文章には味わい深いものがある。