ニクソンとキッシンジャー - 現実主義外交とは何か (中公新書) の感想

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参照データ

タイトルニクソンとキッシンジャー - 現実主義外交とは何か (中公新書)
発売日販売日未定
製作者大嶽 秀夫
販売元中央公論新社
JANコード9784121022448
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

この本は、外交大統領としてのニクソンと、外務大臣としてのキッシンジャーのコンビを描いた本!です。

アメリカは、失業などの国内問題によって、外交に向かない政治家が多い中で、ニクソン=キッシンジャーは、果敢にも、リアリズムの考えから、外交を行った。

対ソ連、対中国、対ベトナムと、共産国との外交をしっかりと行い、アメリカのプレゼンスをしっかりと、発揮しようとしたコンビである。

以下、簡単な各章のまとめです。

第1章「ニクソン・キッシンジャーの基盤」と題して、ニクソン・キッシンジャーは、国家の国内的性格が問題ではなく、国際秩序を攪乱する国家か、その秩序を尊重する国家であるかが問題であって、国際秩序を組むこむことによって、中ソを秩序の維持に利益を感じさせる国家にするかどうかが基本戦略だったとしている。

また、外交の前提はアメリカの覇権であり、アメリカへの軍事従属が基本外交にあった。

第2章「ニクソン大統領の対ソ戦略」と題して、ニクソン・キッシンジャー外交の基本は、対ソ連外交だった。緊急の課題であるベトナム戦争の終結は、ソ連の圧力によって、終結する考えていた。

また、アメリカとソ連は双方のミサイルバランスや国内問題によって、デタント(緊張緩和)を余儀なくされているのである。

その結果、SALTという軍備削減合意がなされることになった。

第3章「米中和解」と題して、ニクソンは、2と2分の1戦略から、中国を抱き込むことによって、1と2分の1戦略へ移行を果たしている。

また、米中が接近することによって、ソ連を挟み撃ちにして、ソ連との軍備削減交渉を狙い、実行できたとしている。

そして、米中接近の背景には、中ソ対立があるとしている。

第4章「ベトナムからの撤退ー中ソ対立のはざまで」と題して、ニクソンは、名誉ある撤退を思考しており、ベトナム戦争を止める気でいた。

具体的には、北爆によって、現状維持での停戦か、アメリカの国際信用を失うことなく撤退することが大事としていた。

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