Honourable Schoolboy の感想

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参照データ

タイトルHonourable Schoolboy
発売日販売日未定
製作者John Le Carre
販売元Blackstone Audiobooks
JANコード9780786102709
カテゴリAudiocassettes » Authors, A-Z » ( L ) » Le Carre, John

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本作を読む場合には東西冷戦時代に中ソ対立が一触即発の状態にまで高まり、互いに情報合戦にしのぎを削っていたことを念頭に置く必要があります。また、シリーズの他の作品と異なるのは、話の主な展開がヨーロッパではなくアジアであることです。

前作で、英国情報部(サーカス)は部内に潜むソビエト側スパイ(もぐら)により大打撃を受けました。内閣からの秘密の依頼により、引退したGeorge Smileyが部外から綿密な調査を行い、最終的にもぐらの正体を暴くことに成功しました。しかし、サーカスの信用はがた落ちになりました。今回、この廃墟と化したサーカスを立て直すべくSmileyが運営責任者(コントロール)として乗り込んできます。彼は冷酷とも言える断固たる姿勢で体制を一新し、側近となる高級スタッフを新しく選任します。その中には、中国専門家のDoc di Salisや前作でも登場した超人的頭脳を有する女性Connie Sachsが含まれ、活躍します。

Smiley達の部内資料の精査や聴き取りにより、香港在住の謎の中国人富豪Drake Koへの不審な金の流れが明らかになります。すなわち、ソビエト情報部(モスクワセンター)の運営責任者でSmileyの仇敵であるKarlaから、複雑な経路を経て定期的に大金がKoの口座に振り込まれ、使われずに積立られていることが付きとめられます。

Smileyの指令により現地でKoの正体に迫るのは、諜報員のJerry Westerbyです。彼は英国貴族の子弟で、そのために「honourable schoolboy(スクールボーイ閣下)」と冷やかされる直情径行の青年です。Koの愛人の英国女性Lizzy、Lizzyが激しい愛を抱く元恋人のパイロット(Tiny Ricardo)、それにWesterbyのLizzyに対する複雑な思いなどがからまり、話が展開して行きます。

最終的に、中国共産党の中枢部にKarlaの操るもぐらが存在することが明らかになります。さて、宿敵Karlaに打撃を与えるために、Smileyはこのもぐらを一体どのようにするつもりなのでしょうか?また、もぐらとKoの関係は?なお、最終場面で悲劇が待っています。

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