日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし― の感想

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参照データ

タイトル日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―
発売日販売日未定
製作者白井 明大
販売元東邦出版
JANコード9784809410116
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 日本の民俗

購入者の感想

私はお茶の手習いをはじめて1年あまりになります。

茶の湯はしつらえ、お花、道具、料理やお菓子などに季節感をさりげなくとり入れます。
季節を感じ、それをモノに託して自分を表現する、という創造する世界の楽しさに最近気づきました。

俳句は花鳥風月 ( 自然 ) を詠むことである、と高浜虚子はいっています。
それは茶の心にも通じるように思います。
その見立てやとりあわせに、私ならではの情趣を醸すことができれば 、
さらに深いお茶の世界に入っていけるのでは ・・・・・

となると、俄然、お茶はたのしい、となってきました。

要は、感じる心を養うこと。
その感じるヒントが、この本には満載です。
本書は一年を七十二候に分け、五日ごとの季節感が綴られています。
四季の草花、野菜や魚、さらに美しい風情や行事などが
大和ことばの心地いい響きとともに楽しめます。
さし絵や文中のタイトル文字なども洗練されていて、さりげなくクール。

日ごろ ( 各候ごと、4〜5日ごと ) ページをくっていくうちに
季節の息吹を身近に感じるようになって、なぜか心もウキウキ ・・・

いい気分です。

『日本の七十二候を楽しむ――旧暦のある暮らし』(白井明大文、有賀一広絵、東邦出版)は、手元に置きたい一冊である。

日本には、1年を4等分した春夏秋冬の四季の他に、24等分した二十四節気と、72等分した七十二候という季節の区分けがある。旧暦の下で暮らしていた時代、人々はそうした季節の移ろいを細やかに感じ取って生活していた。旬の物を食し、それぞれの季節の風物詩を楽しみ、折々の祭りや行事に願いを込めてきたのである。

旧暦というのは、明治5(1872)年までの長期に亘り使用されてきた暦である。

二十四節気は、立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至、大寒などのことである。七十二候は、「東風(とうふう)凍(こおり)を解く」、「桃始めて笑う」、「虹始めて見(あらわ)る」など、それぞれの季節の出来事を、そのまま名称にしている。そして、七十二候は田植えや稲刈りの時期など農作業の目安になる農事暦でもあったのだ。

例えば、新暦ではおよそ3月10日〜14日頃の「桃始めて笑う」の候の見開き2ページには、「候のことば:庭先の春」「旬の野菜:新たまねぎ」「旬の魚介:さより」「旬の草花:桃」「旬の野鳥:かわらひわ」「旬の行事:春日祭」が記載されているといった具合である。

新暦ではおよそ8月2日〜6日頃の「大雨(たいう)時(ときどき)行(ふ)る」の候は、「候のことば:蝉時雨(しぐれ)」「旬の魚介:太刀魚」「旬の果物:すいか」「旬の虫:カブトムシとノコギリクワガタ」「旬の行事:秋田竿燈(かんとう)まつり」となっている。

新暦ではおよそ10月3日〜7日頃の「水始めて涸(かれ)る」の候は、「候のことば:稲の実り」「旬の魚介:とらふぐ」「冬の贅沢:ふぐちり」「旬の野菜:銀杏(ぎんなん)」「旬の草花:金木犀(きんもくせい)」「旬の行事:花馬(はなうま)祭」。

新暦ではおよそ1月20日〜24日頃の「款冬(ふきのとう)華さく」の候は、「候のことば:二十日正月」「旬の魚介:赤貝」「旬の野菜:小松菜」「旬の草花:南天」「旬の野鳥:あおじ」「旬の日:初地蔵」といった具合だ。

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