無我の見方―「私」から自由になる生き方(サンガ新書) (サンガ新書 64) の感想

私には、「私」にとらわれない自由があること。
救いとは、人に求めるものでなく「無我」を発見すること。

この２つを教わった。
ハッとする言葉がたくさんあり、心が軽く、明るくなった。

・調べること、観察すること、疑うことをやめた
「魂を信じます、神を信じます」という態度は
安全行動ならぬ逃避行動です。

・「私がいる」ということを仏教的に説明すれば、
様々な因縁によって変化していく、
自分、自己と表現できる流れがあるということです。

・魂など信じてしまうと、大量殺人どころか、日本国民全滅にしても
かまわないというところにまで、行き着いてしまう。

・救いとは、誰かに頼ることではありません。自我という妄想を捨てること、
無我を発見することが「救い」なのです。

・生まれた赤ちゃんは、無常だからこそ日々成長して大人になる。

・なにひとつ、「私の〜」と言えるものはないのです。私の身体だと言ったところで、
流れる川のように、勝手に変わってしまいます。
自分のものでないものに、自分のものと言って苦しんでいるだけです。

本書を読んで「諸行無常だからこそ、
今この時をよりよく生きよう」と、改めて思った。