内部被曝の真実 (幻冬舎新書) の感想

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タイトル内部被曝の真実 (幻冬舎新書)
発売日販売日未定
製作者児玉龍彦
販売元幻冬舎
JANコード9784344982291
カテゴリ » ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 金属・鉱学

購入者の感想

国会スピーチを視聴して、本書を購入した口である。

聞きなれない単位と用語で、十分理解したとは言えないが、
国やマスコミが垂れ流す情報が、
いかに特権階級の都合によって捻じ曲げられているのかがよくわかる。

過去の遺物と思っていたイタイイタイ病によるカドミウム汚染が、
いまだに土壌洗浄のさ中であることが軽く触れられているが、
それはある意味セシウム汚染よりも驚くべき事実であった。

ちなみにカドミウム汚染地域は3000ヘクタールであるが、
ようやく1500ヘクタールが除染された段階だという。

明らかにちぐはぐな対応をしている政府が、
セシウムの除染を軌道に乗せるまで、
一体何年かかるのだろうか…。

足尾鉱毒、水俣水銀について軽くググってみるとよい。
どれだけあいまいにされ、
どれだけ忘却の彼方に葬り去られているかがよくわかるから。

私は私の立場で、満身の怒りを表明しなければならない。
著者の怒りの言葉は、とても有名になったが、
本書では、このような内省の弁も述べられている。

「原子力学会や原子力政策のすべての失敗は、
専門家が専門家の矜持を捨ててしまったことにあります。
国民に本当のことを言う前に政治家になってしまった。
経済人になってしまった。」

すべての専門家に、いや私のような一般人もかみしめるべき言葉かもしれない。

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