地方上級・国家一般職[大卒]・市役所上・中級 論文試験 頻出テーマのまとめ方 2016年度 の感想
参照データ
タイトル | 地方上級・国家一般職[大卒]・市役所上・中級 論文試験 頻出テーマのまとめ方 2016年度 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 吉岡 友治 |
販売元 | 実務教育出版 |
JANコード | 9784788975552 |
カテゴリ | ジャンル別 » 資格・検定・就職 » 公務員試験 » 公務員試験参考書 |
購入者の感想
まず、強調しておかなくてはならないのはこの著者は行政の専門家ではなく、執筆の指導家であるということです。確かに分野によっては、しっかりとした知識のもとに現状や課題に対する鋭い指摘と論点を掲げています。しかし、指摘内容の裏付けが「ある調査」や出処が明示されていない資料に基づくものである場合が多く、現状をただ批判して、自論を無理に正当化させることがあります。行政の世界では、正確な情報に基づいた課題設定、そしてその課題を踏まえた政策立案・実施の模索が重要です。闇雲に現状を否定したところで、効果的な議論は生み出せません。この参考書は、いくつかの観点を持ち出した評論書であって、政策立案の参考書ではないでしょう。たとえば、東京都や横浜市などのような、政策内容を重視する論文を求める自治体受験者向けではありません。公務員志望者向けというよりは、地方自治体をテーマに文章力を鍛えたい方向けです。そのような意味では、意外とマスコミ志望者の方が適当かもしれません。