フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い の感想
参照データ
タイトル | フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 開沼 博 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784344022393 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 論文集・講演集・対談集 |
購入者の感想
著者については前作の書評などを読んで注目していた。書店でヒラ積みされた本書の「デモで原発は止まるのか」のオビが目に止まり購入した。私は本書で批判されているような、反原発デモにも行くし災害ボランティアにも行くオジサンだ。本書の指摘し批判することはまるで我がことのようだ。オジサンもデモやボランティアに行きつつも「これでいいのか」と自問自答しながら行動しているのだ。だからこそ本書の指摘はかなり痛いとこを突いて来る。読み進むうちに少し違和感も感じたが、最後の方の高橋源一郎氏との対談を読んで救われた感じがした。
僕がデモに行き続ける最大の理由は「フクシマ」の惨事をなぜ阻止出来なかったのかという後悔からだ。だから結構しつこく行く覚悟でいる。その意味でフクシマを問い続けると云う著者にも共感する。たぶん著者はデモを批判しつつもデモに参加しているのではないか。そう思って読み直すと本書の意味もより深く心に響く気がする。
蛇足ながら付け加える。著者や前作に対して「現状肯定的」という批判があるようだが、僕も同感だ。フクシマの原発事故は世界史に残る出来事であり、まだ収束もしていない、やはり事故についての著者の現状認識を最初に表明しておくべきではないだろうか。
僕がデモに行き続ける最大の理由は「フクシマ」の惨事をなぜ阻止出来なかったのかという後悔からだ。だから結構しつこく行く覚悟でいる。その意味でフクシマを問い続けると云う著者にも共感する。たぶん著者はデモを批判しつつもデモに参加しているのではないか。そう思って読み直すと本書の意味もより深く心に響く気がする。
蛇足ながら付け加える。著者や前作に対して「現状肯定的」という批判があるようだが、僕も同感だ。フクシマの原発事故は世界史に残る出来事であり、まだ収束もしていない、やはり事故についての著者の現状認識を最初に表明しておくべきではないだろうか。