バーガヴァタ・プラーナ―全訳 (上) の感想

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タイトルバーガヴァタ・プラーナ―全訳 (上)
発売日販売日未定
製作者美莉亜
販売元ブイツーソリューション
JANコード9784434103261
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

クリシュナ神が肉体を去った後、クリシュナ神の親しき友であるアルジュナの孫パリクシット王が、とある事で聖者の息子の呪いで7日の後に毒蛇に噛まれ死を迎えると云う状態の時、『…全ての者はそれぞれに与えられた環境や、様々な状況下でいままさに死を迎える者が、本来なすべき行為とはなんであるか?(1章19ー22)』との聖仙達への問いに、聖仙シュカが父でありヴェーダ編纂者である聖仙ヴィヤーサが先のユガの終わりに、シュカの為に語ってくれたヴェーダと同等の【バガバッタプラーナ】をそのまま、パリクシット王に語ってゆく……。

本当にヴェーダの真髄です。簡潔に、宇宙創世の様子・宇宙の描写・タットワボーダ・各種のヨーガマンバンタラ・マハトタットヴァ等哲学的な内容が、簡潔に述べられています。そして何よりも、クリシュナ神の物語【リーラ】が私達の心を捉えて離しません。本当に素晴らしい本です。

ギータプレス社【インド】のSrimad bhagavat Mahapurana のサンスクリット語の英語訳を和訳されたものです。
ギータプレス社のサンスクリット語表記と読み比べをしました所、ほとんど完璧に日本語に訳されていました。
本当に素晴らしい翻訳で感激しています。この本通称★バガバタム★はインド哲学の入門書の様なものであり、かつ究極の人としての最終目的を達成するための究極のバクティーを手に入れる唯一の方法を説いています。
一生涯手放す事の出来ない、傍らに何時も置いておきたい唯一(3冊ありますが)の書籍です。

バーガヴァタ・プラーナ全訳の全3巻のうちの上巻。話はマハーバーラタの戦争が終わり、その後日談からはじまる。パーンダヴァ兄弟とその孫のパリークシット、クル族の生き残りのヴィドュラ、クリシュナの知己ウッダヴァらが登場し、マハーバーラタ本編とは多少異なる話が書かれているのは興味深い。たとえば、クンティーの以下の発言などは新鮮(”どうかこれからも私たちに、永久に試練が訪れますように。なぜなら、そんな逆境の中でこそ、クリシュナの姿が目にできるからです“p89)。クリシュナの化身の話で有名なものは野猪ヴァラーハのものを収録。また、日本語では、殆ど読む機会のない、シヴァとその最初の妻サティーの悲恋話は貴重。“愚かな人間は、利己的行為を為す家長生活に縛られて、自分の息子や妻、財産だけが人生の目的と思い込む(p431)”ものだが、その末路がどうなるかを描いたプランジャナ王の寓話は秀逸(二羽の白鳥の喩え)。ここでは、王は妻を溺愛するが故に、神を忘れ王国も滅亡の危機にさらし、 地獄を経験し、輪廻転生した後、神の恩寵により、本来の自己を取り戻していく。神による“マーヤ(幻覚)“とは何かを考えさせる感動的作品。60ページの巻末の解説も充実。本文では明瞭でない用語などをわかりやすく解説。例えば”輪廻を経験する主体は、微細身といい、すなわち、肉体ではなく、アートマンの周りに付着した理性、自我意識、心、などの要素から成る(p511)“とする。また、”主は、蜘蛛が口から糸を吐き、その中で戯れ、それを引き戻すように、この宇宙を顕し、それを維持して、最後には自身の中に引き戻される(p475)“と解説されるが、これは、仏教その他で、人間は自ら煩悩という糸を吐いて繭の中に閉じ込められるとする表現と類似しており興味深い。

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