ハイネの言葉 (人生の知恵) の感想
参照データ
タイトル | ハイネの言葉 (人生の知恵) |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 彌生書房 |
JANコード | 9784841507409 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 外国のエッセー・随筆 » ドイツ |
購入者の感想
『アッタ・トロル』や『ロマンツェーロー』で世に知られる19世紀ドイツで活躍したユダヤ系詩人、ハインリヒ・ハイネの名言集です。同郷の哲学者ニーチェも、ハイネを深く私淑していたようです。
「武器をいっさい捨てるか、それとも終生戦いをつづけるか、いずれを選ぶかは、ぼくの自由でした。そして、ぼくは後者を選びました。・・・全生涯のぼくの辿らねばならなかった進路は、すでに揺籃のうちにきまっていたのです」−貧しい商人の息子として生まれ、キリスト教社会で生活をしていくために、ユダヤ人である誇りを持ちながらも洗礼を受けたハイネは、この言葉の通りに、偏見や権力との戦いを運命付けられたその人生を、阿修羅の如く激しく、そして美しく戦い抜いた人です。
詩人であり、小説家、批評家、政治家、革命家と多くの顔を持つ人物であったハイネ。本書は、そんなハイネの言葉を「人間と人生」「愛と女性」「思想と行為」「革命と民衆」「国家と民族」「芸術と文学」「歴史と人物」「神と宗教」の8章に分類し収録しています。
引用は『ロマンツェーロー』『フローレンス夜話』『着想と警句』『ヘルゴラント便り』『アッタ・トロル』『ロマン派』『ドイツ宗教・哲学史考』などからが多く、様々なジャンルの著作から偏りなく採録してあると思います。
ハイネの全体像をざっくりと掴むには非常に良い本。解説は20ページ程で、ハイネの性格や生涯、思想についても述べられているので理解の助けになります。
ハイネの放つ、花と炎を纏った言葉の矢。読めば炎が燃え移ります。ぜひご一読を。
「武器をいっさい捨てるか、それとも終生戦いをつづけるか、いずれを選ぶかは、ぼくの自由でした。そして、ぼくは後者を選びました。・・・全生涯のぼくの辿らねばならなかった進路は、すでに揺籃のうちにきまっていたのです」−貧しい商人の息子として生まれ、キリスト教社会で生活をしていくために、ユダヤ人である誇りを持ちながらも洗礼を受けたハイネは、この言葉の通りに、偏見や権力との戦いを運命付けられたその人生を、阿修羅の如く激しく、そして美しく戦い抜いた人です。
詩人であり、小説家、批評家、政治家、革命家と多くの顔を持つ人物であったハイネ。本書は、そんなハイネの言葉を「人間と人生」「愛と女性」「思想と行為」「革命と民衆」「国家と民族」「芸術と文学」「歴史と人物」「神と宗教」の8章に分類し収録しています。
引用は『ロマンツェーロー』『フローレンス夜話』『着想と警句』『ヘルゴラント便り』『アッタ・トロル』『ロマン派』『ドイツ宗教・哲学史考』などからが多く、様々なジャンルの著作から偏りなく採録してあると思います。
ハイネの全体像をざっくりと掴むには非常に良い本。解説は20ページ程で、ハイネの性格や生涯、思想についても述べられているので理解の助けになります。
ハイネの放つ、花と炎を纏った言葉の矢。読めば炎が燃え移ります。ぜひご一読を。