愛の山田うどん ---廻ってくれ、俺の頭上で!! の感想

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北尾トロ＆えのきどいちろう両氏による「山田うどん読本」
埼玉県を中心にした関東ローカルチェーンの「山田うどん」を愛して止まない両氏が、ふとした会話の切っ掛けから始まったというこの出版企画。内容は、「なぜ山田なのか？」「山田うどんの社歴」「両氏の山田うどんの思い出」「メニュー再考」「実際の山田めぐりドライブルポ」「社長インタビュー」「メニュー紹介」「山田エッセイ」・・・等々と、様々な角度から「再評価」した山田うどん本、全国的には「山田うどんって何？」となること請け合い？だが、知る人には「あっ、そうそう」「「へえーそうなんだ！」と話題共有、魅力再発見となること必須の、まさに両氏の「思い込み」だけで作り上げたといってもいいこの作品。
よく、おらが町では有名、というか子供の頃から慣れ親しんでいる、「当たり前にある」物が、実は全国的には知られていなかった！という事は良くあることだと思うのだが、まさにこれはそのパターンで、知る人にはとても面白く、知らない人にも「今度食べてみたい」と思わせる内容で、「実は知る人ぞ知る」という一冊。
「好きだから書いた」・・・いいなあ、こういう思い込みだけで突っ走ってしまったような「情熱」さへ感じられる本って。
勿論、呼んだ後には、必ず食べたくなります。