Bush at War の感想

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参照データ

タイトルBush at War
発売日販売日未定
製作者Bob Woodward
販売元Simon & Schuster
JANコード9780743204736
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

本書は、9.11からアフガニスタン戦開戦に至るまでのブッシュ政権の内幕を描いたノンフィクションである。著者は、ウォーターゲート事件をスクープしたアメリカを代表するジャーナリストであるボブ・ウッドワードである。ウォーターゲート事件に対する同氏の取材方法は「調査報道」と呼ばれるスタイルを確立させ、世界のジャーナリズムに大きく貢献し、1973年のピューリッツァー賞を受賞している。

本書の魅力はなんといっても、十分な取材による豊富な情報量とそれによる臨場感あふれる情景描写である。「淡々とした調子で、最高権力の中枢にいる人々の息づかいが聞こえ、事実の重みがひしひしと伝わってくる」とウッドワード氏の前著の邦訳者が述べるように、ブッシュ戦時内閣チームのメンバーの驚き、怒り、悲しみ、そして問題への取り組みが目に浮かぶようである。

ブッシュ大統領、ラムズフェルド国防長官、パウエル国務長官、ライス大統領補佐官、ウォルフォウィッツ国防副長官、チェイニー国務副長官、テネットCIA長官など、今ではすっかり悪役になってしまった面々であるが、彼らの個性が見えるのも面白い。中でもウーンと唸らせられるのがライス大統領補佐官の存在だ。彼女の存在はブッシュ内閣にとっての生命線だろう。訳者の伏見氏があとがきで的確に表現している。「コンドリーザ・ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の存在は、ブッシュの側近にあってもことに重要で、「わたしは教科書どおりにやるような人間ではない。直感で動くような人間なんだ」と本人が認めているブッシュの行動のバランスを保つのに、おおいに役立っているように思われる。さらに、強硬派・単独行動派のチェイニー副大統領やラムズフェルド国防長官と、国際強調派のパウエル国務長官との間の調整役としても、ライス補佐官は重みを増している。」

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Simon & Schusterから発売されたBob WoodwardのBush at War(JAN:9780743204736)の感想と評価
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