知られざる空母の秘密 海と空に展開する海上基地の舞台裏に迫る (サイエンス・アイ新書) の感想

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参照データ

タイトル知られざる空母の秘密 海と空に展開する海上基地の舞台裏に迫る (サイエンス・アイ新書)
発売日販売日未定
製作者柿谷 哲也
販売元ソフトバンククリエイティブ
JANコード9784797354676
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 軍事 » 軍事入門

購入者の感想

軍オタなら、たぶん知っている知識が書いていますが、電車の中で読んだり、寝る前に読んだりしています。
割とまとまった編集なので高評価。

本書を読んでの最大の発見は、艦載機を射出する蒸気カタパルトの生産技術・能力を持っているのが世界で唯一アメリカだけだということだ(フランスは米国からカタパルトを輸入)。このカタパルトは最大23トンにもなるF/A18などの艦載機をたった2秒で時速300キロにまで加速して80秒に一機の割合で射出出来る優れモノだが、このカタパルトがあると無いとでは空母の能力、その性格さえも変わってしまう。

アメリカの空母はこのカタパルトを4基装備しているで、カタパルトをフル稼働させれば毎分3〜4機の艦載機を離陸させることが出来る。カタパルトを装備できない国の空母だと、代わりにスキーのジャンプ台みたいな甲板を作ってそこから離陸させることになるわけだが、この方式だとカタパルトを装備した米国の空母に比べ、いくつかの点で著しく不利になる。まず、艦載機の絶対数が足りなくなる。空母は甲板下の格納庫にはあんまり艦載機を格納できない。艦載機の大半は甲板上の吹き曝しに待機させることになる。ところがスキージャンプ台方式ですと、滑走路を長くとる必要があるので、その分、甲板上に待機させられる艦載機の数が制限される。米国の空母の艦載機数は概ね80機だが、ロシアの場合、これが約半分の40機となる。また通常の場合、甲板が狭いこともあって離陸できるのは一機ごとになるが、これだと毎分4機も離陸させることの米国空母に比べ緊急時の対応でも決定的なハンデを負うことになる。

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