歳月 の感想
参照データ
タイトル | 歳月 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 茨木 のり子 |
販売元 | 花神社 |
JANコード | 9784760218677 |
カテゴリ | 文学・評論 » 詩歌 » 詩集 » 現代詩 |
購入者の感想
若いだけが取り得であり、ちやほやされ、無知でも、それだけで充分に人生を楽しめた。だけれども、それも束の間、20代の半ばに、『自分の感受性くらい』で、甘かった、浅はかだった自分が、きちんと叱られた気がした。以降、嫌でも年を取る、抱えるものを多くなる一方で忙殺されて往く最中、事が思うように運ばない、周りと比べては落ち込み、そんな中で、『寄りかからず』に出会い、今も40を前にして茨木さんの詩集を時折、読み返してきた。
白髪も増え、無謀な事をすれば謙虚に疲れ方も、それが癒えるのも違う。そして、面倒事を回避するべきか、それとも今ここで渦中に突っ込み、乗り越えてしまうべきか?と考える余裕も生まれてきたし、老いに対する嫌悪は若い時よりも受けとめやすくなってきた。
まだ、まだ現役と言える世代、若い人とは違う、体力では勝てないのだけれども、今まで背負ってきたもの、見聞き、実際に体験してきたものの全ては決して無駄ではない。
日々の中で見つける喜び、大切な思い出、それすらやがて分かち合う者も少なくなろう。『歳月』その中に編まれた多くの詩を通し、自分の最後の日まで、老いてゆくであろう自分を嘆くのではなく、今まで得てきたものを存分に活かしきることが出来なくても、その都度、その都度、何かしらの手立てや知恵はあるものだと思う。
最愛の人を亡くす、それは誰でもが通るべく道。それをどう受けとめてゆくのか、どう生きてきたのか、一人の女性詩人のこの作品を通して、ぐっと胸に迫る言葉があった。これから歳を重ねるに連れて、もっと実感してゆくのだろう、この詩集は。きっとそうだと思う。40代を過ぎたらば、蔵書の一冊として欲しいと思いました。そして、40を過ぎたとき、50を過ぎたとき・・・節目、節目に読んでみたい一冊です。0
白髪も増え、無謀な事をすれば謙虚に疲れ方も、それが癒えるのも違う。そして、面倒事を回避するべきか、それとも今ここで渦中に突っ込み、乗り越えてしまうべきか?と考える余裕も生まれてきたし、老いに対する嫌悪は若い時よりも受けとめやすくなってきた。
まだ、まだ現役と言える世代、若い人とは違う、体力では勝てないのだけれども、今まで背負ってきたもの、見聞き、実際に体験してきたものの全ては決して無駄ではない。
日々の中で見つける喜び、大切な思い出、それすらやがて分かち合う者も少なくなろう。『歳月』その中に編まれた多くの詩を通し、自分の最後の日まで、老いてゆくであろう自分を嘆くのではなく、今まで得てきたものを存分に活かしきることが出来なくても、その都度、その都度、何かしらの手立てや知恵はあるものだと思う。
最愛の人を亡くす、それは誰でもが通るべく道。それをどう受けとめてゆくのか、どう生きてきたのか、一人の女性詩人のこの作品を通して、ぐっと胸に迫る言葉があった。これから歳を重ねるに連れて、もっと実感してゆくのだろう、この詩集は。きっとそうだと思う。40代を過ぎたらば、蔵書の一冊として欲しいと思いました。そして、40を過ぎたとき、50を過ぎたとき・・・節目、節目に読んでみたい一冊です。0