空想より科学へ (岩波文庫 白 128-7) の感想
参照データ
タイトル | 空想より科学へ (岩波文庫 白 128-7) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | フリードリッヒ・エンゲルス |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003412879 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
エンゲルスの著書『反デューリング論』に示された社会主義理論を労働者向けにわかりやすく噛み砕いて提示したもの。内容は1.「空想的社会主義」、2.「弁証法的唯物論」、3.「資本主義の発展」の3章から構成され、サン・シモンやオーウェンらの社会主義思想の背景とその限界が分析された上で弁証法的唯物論の発展と資本主義の発達の歴史を説明し、資本主義発展の行く末に社会主義が歴史的必然として到来することを説いている。労働者向けのパンフレットだけに非常に読みやすくできている。『資本論』で示されているマルクスの難解な思想をここまで噛み砕いて提示することができたところにエンゲルスの凄さがある。マルクス、エンゲルスの思想の大きな見取り図を得るには絶好の入門書と言える。