人間と象徴 上巻―無意識の世界 の感想
参照データ
タイトル | 人間と象徴 上巻―無意識の世界 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | カール・グスタフ・ユング |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 9784309240459 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
それまで自らの研究を大衆化しようとしなかったユングが、要請を一度は断りながらも、ある夢を見たことから心理学者や哲学者などの専門家ではない一般の人たちに向けて書いたユング心理学の集大成とも言える本。
ユングは最初の1章を書いているが、これは死の10日前に書き上げられている。そして、他の章はユングが選んだ信頼できる同僚たちによるもので、それらはすべて草稿の段階でユングが承認していた。つまりこの本はユング最後の仕事と言える。
夢、無意識、神話、象徴などユング心理学のキー概念を多くの写真や挿絵を織り込んで丁寧に説明している。
一般向けとは言え、概念自体が独特なものであるため、河合隼雄による訳にして理解することは容易ではない。
しかし、ユングが晩年をこの本の完成に費やしたというだけに、読み応えは十分にある。
特にユング自身が書いた章には、ユング自身が解釈した多くの夢の事例があり、その解釈の奥深さに感銘を受ける。
ユングは最初の1章を書いているが、これは死の10日前に書き上げられている。そして、他の章はユングが選んだ信頼できる同僚たちによるもので、それらはすべて草稿の段階でユングが承認していた。つまりこの本はユング最後の仕事と言える。
夢、無意識、神話、象徴などユング心理学のキー概念を多くの写真や挿絵を織り込んで丁寧に説明している。
一般向けとは言え、概念自体が独特なものであるため、河合隼雄による訳にして理解することは容易ではない。
しかし、ユングが晩年をこの本の完成に費やしたというだけに、読み応えは十分にある。
特にユング自身が書いた章には、ユング自身が解釈した多くの夢の事例があり、その解釈の奥深さに感銘を受ける。