マンガ ウォーレン・バフェット―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール (講談社+α文庫) の感想

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参照データ

タイトルマンガ ウォーレン・バフェット―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール (講談社+α文庫)
発売日販売日未定
製作者森生 文乃
販売元講談社
JANコード9784062810852
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

 私は数年ほど前からしばしば株式の売買をしています。しかしなかなか多額の利益を得るまでにはいたっていません。株価の変動の仕組み、また動向の予測方法についてもまだまだ分からないことだらけです。
 つい先日新聞のスプラップブックを見ていると、数年ほど前の新聞記事にウォーレン・バフェット氏の株の売買方法が掲載されていました。それは「株は売られ過ぎたときに買う。そして長期保有する。好業績企業の銘柄しか買わない。」というものです。この記事が気になってウォーレン・バフェット氏の人となりが知りたくなり、この本を購入しました。
 日本では株の売買というとほとんどの人は利益を得るための手段とみなしているのではないでしょうか。(私自身もそうですが。) あるいは会社の経営への発言権を増すための手段としている人が多いように思います。それが度を過ぎると、数年前に世間を騒がせた会社乗っ取り騒動や最近のインサイダー疑惑が発生することになります。
 しかしバフェット氏は「株式の購入の目的はその会社の経営の支援をするため」という基本に従って株の売買をします。彼は時には何百万ドルという単位で投資をしますが、それは会社を自分のものにするためではなくて、あくまでもその会社の将来性を評価し、経営者を信頼しているからです。結果的にバフェット氏はその投資から利益を得る場合がありますがそれはあくまでも「経営者を信頼した」結果として得られた副産物のようなものです。しかも彼は日本の「モノ言う株主」のように会社の経営には一切口出ししません。それがバフェット氏が会社の経営者から信頼される一番の理由だと思います。この本の中で彼が唯一経営に携わった例として紹介されているのが、役員の不正行為により倒産の危機に直面したソロモン・ブラザース銀行を救済する場面です。ここではバフェット氏は顧客や規制当局に非常に誠実に対応し、ソロモンの業績が回復するとあっさり身を引くのです。
 日本ではプロの投資家は短期間で結果を出さなくてはならないため、バフェット氏のような気長な投資はできないようです。しかし結局は「あわてる乞食はもらいが少ない。」という結果になるのではないでしょうか。

ウォーレン・バフェットについては、いろんな本が出ているのでどれを選ぶか難しいところなんですが、まあまずこの本を読んでおけばいいんじゃないか、と思います。

もちろん投資手法とかそういうのを知りたい人に取っちゃ無意味だと思います。
そういうことは全くといっていいほど書いてないですから。

ただ、バフェットについては投資術とか銘柄選択術なんかよりも、バフェットそのものの生き方とか考え方とかを知るほうが価値があると思うんですよね。
そしてそういうのを知るにはわざわざ高い金出して小難しい本買うよりも、まずはこれでさらっと勉強してから…のほうがいいと思います。

ちなみにこの本は、元々パンローリングから出版されてたマンガ本が文庫化されるに当たって講談社α文庫で出されたものです。
パンローリングからは投資関係のマンガ本が結構出ているのですが、森生文乃さんのマンガはずば抜けて出来がいいように思います。
マンガ ジム・ロジャーズ ―冒険投資家に学ぶ世界経済の見方 (講談社+α文庫)も面白いのですが、個人的にはマンガ 相場の神様 本間宗久翁秘録―酒田罫線法の源流 (ウィザードコミックス)の文庫化を期待したいところです。

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講談社から発売された森生 文乃のマンガ ウォーレン・バフェット―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール (講談社+α文庫)(JAN:9784062810852)の感想と評価
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