熱狂、恐慌、崩壊 (原著第6版) 金融危機の歴史 の感想

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参照データ

タイトル熱狂、恐慌、崩壊 (原著第6版) 金融危機の歴史
発売日販売日未定
製作者C.P.キンドルバーガー
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532356071
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済史

購入者の感想

歴史上のバブルを、その発生から破たんへというステップごとに説明しています。
そういう構成ですので、同じ事例が何度もくりかえし記述される。
章ごとに視点が異なるとはいえ、ややくどい感じがするのは否めません。

とはいえ、歴史をさかのぼってこれだけの事例を蓄積するのは容易なことでなく、
手元において参照してみるだけの価値はあると思いました。

いまの中国は、6章から7章に移行するくらいの段階だろうか?
などと考えてみるのも面白いです。

危機に際して金融機関を救済すべきでしょうか。
現在の混乱拡大防止と将来のモラルハザードがジレンマになる。
本書の答えは、「それはアートです」というもの。
確かにそうかもしれません。
加えていえば、政治的合意の調達という問題でもあります。
そうした政治的側面は、本書では捨象されています。

経済史なので、面白エピソード集でもありません(とくに後半)。

最終章で指摘されるのは、ここ30年ほど、金融危機が増加し、国際的にも
連動して波を起こすようになってきたという点です。
金融緩和でじゃぶじゃぶになった資本が、地球上をさまよっている。
それでみんなが幸せになるなら構わないのですが、所得上位層が儲けるだけ
であれば、あまり良い世の中ではないのかもしれません。

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