GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍 の感想

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参照データ

タイトルGIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍
発売日2014-03-04
製作者アダム・グラント
販売元三笠書房
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門

購入者の感想

著者グラント氏は、ペンシルバニア大ウォートン校の最年少終身教授で組織心理学の研究者である。その彼の最初の著書が話題になっている。日本語版の監訳を「ストーリーとしての競争戦略」でおなじみの楠本教授が担当し、序文に「読めばついつい心と体が動いてしまう本―そんな本は、この世の中にそう多くない。自信をもっておすすめできるさわやかな一冊である」と絶賛しておられる。これは読むしかないでしょう。

グラント氏によると人は3つのタイプに分類される。
・ギバーGiver:他人中心。相手の利益を考え、惜しみなく与えようとする。
・テイカーTaker:自分中心。真っ先に自分の利益を優先させる。
・マッチャーMachter:損得のバランス、ギブ・アンド・テイクを重視する。
思いやりにあふれ、見返りを求めないギバーはビジネスには不利ではないかと思われている。確かに、テイカーに利用される自己犠牲型のギバーがいるが、一方で最も成功している勝者もギバーであることをグラント氏は示す。そして、彼は利己的なテイカーや計算高いマッチャーよりも、他者を尊重し、協力を惜しまない利他的なギバーこそが現代の勝者になれると主張する。そして、ギバーとして振舞う際の重要なポイントやコミュニケーションのテクニックを実証的な研究と豊富な実例、エピソードを示して詳細に述べている。この部分の説得力があまたある自己啓発書とは一線を画している。啓蒙の書であるとともに実践の書なのだ。

とりわけ教えられたのは以下のことである。
・ギバーは他者を幸せにしながら成功をつかむ
・ギバーは「ゼロサムゲーム」を「ウィンウィン」に変える
・テイカーは常に自分をよくみせようとしている
・ギバーは自分の弱点をさらすことを恐れない
・弱いつながりからきっかけが見つかることが多い
・昔の付き合いとの再コネクトがよい結果をもたらすことが多い
・5分もあればできる親切を誰にでも喜んでしてあげる
・成功するギバーはグループ全員のパイを大きくしようとする
・「与える」行為はグループ内に連鎖反応を引き起こす
・他人だけでなく自分のことを思いやることで自己犠牲から逃れられる

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