世界を変える人たち―社会起業家たちの勇気とアイデアの力 の感想

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まず、すごい人が世の中にはいっぱいいるんだって思いました。いくら儲かったとかそういう話じゃなくて、社会問題に対してどう立ち向かったか。

何がすごいかと、邪念のない純粋な想いを持ち続け行動しているということ。どっかで汚れていってしまうもんだけどなって思うのですがね…

だから、根本的な理念とかはすごくシンプル。例えばフローレンスナイチンゲールであれば、負傷兵の死亡率を下げるだとか、ユニセフのジェームズグラントであれば、
予防接種の義務化を図り子供の健康を守るだとか…誰が見ても理解できます。そこに複雑なロジックは存在しません。あるのは情熱と想い。

ただ、もちろんそれを達成するためのプロセスは複雑ですが。

でもその理念を貫き通すほど難しいことはないと思います。いつの間にか利害関係とか地位とか権力とか周囲の目とかお金とか、そんなものばかりに気を取られて、
あなたは何？誰？みたいな人で溢れかえってる世の中において、こういう人達はもっとクローズアップされるべきだと思いました。

これを読んだからと言って、世界を変えるなんて大それた事は間違っても言えませんが、本当に価値あるものとは何か？そんなことを考えさせてくれる一冊でした。

今、注目の「社会起業家」および社会起業家を支援する組織

「アショカ（Ashoka）」の話です。

この本では、社会起業家を「世界を変える勢力」として捉え紹介している。

一人の想い、情熱、行動が世界を変えていった姿が描かれています。

彼らは、社会的弱者の救済、不利益の改善、平等な社会参加への道などの

実現のために活動しています。

きっかけ、手段はそれぞれ異なるにしても

彼らは他人のための犠牲となって行動しているのではなく、

自らの情熱、自らの人生のために行動している事が伝わってきます。

また、社会起業家支援組織のアショカの活動は、

このような社会起業家を発掘し、パートナーとして支援、協力しています。

社会起業家とアショカの協力関係が上手くいけば、また１つ「世界が変わる」のです。

いろいろな変革のエピソードが載っていましたが、近代郵便制度を確立した

イギリスのローランド・ヒルの話は短いながらも含蓄のある話でした。0