花と竜 [DVD] の感想

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参照データ

タイトル花と竜 [DVD]
発売日2013-01-08
監督舛田利雄
出演石原裕次郎
販売元Happinet(SB)(D)
JANコード4907953049451
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » ドラマ

購入者の感想

雲は悠々 空を行く
おれはお前と 道を行く
ひとたび男と 生まれたら
夢もどえらい 奴をみろ
夢もどえらい 奴をみろ

明治三十数年、ロシアと戦争勃発のきな臭くも戦争景気に活気づく北九州門司港。その男は愛媛といっていたかなぁ、景気を当てにいろんな地方から男ども女どもが流れ込んでくる。その玉石混淆の中に混じっていた玉、それこそ玉井金五郎26歳。旅費を溜めてブラジルに一旗上げようと青雲の志を抱いていた。残念ながらというべきか、幸運にもというべきか、ヤクザと張り合い、女にもてるいい男をよくぞ描出したものだ。そんな青春を通してヤクザに負けない堅気の沖仲仕組合結成の功労者となった。

ここに登場する玉井金五郎に扮する若き石原裕次郎、カッコいいなあ。「西部警察」のデスクみたいな年取った裕次郎しか知らなかったので、彼が死んでからあわてて何本かの映画を観てみたが、すべてかっこいい。しかしこの「花と竜」は知らなかった。日活がクラシックシリーズの一つとして出したので観ることができたのだろう。
ぼくが小学5年生ころ、有楽町の日劇で松島とも子の「夏踊り」(?)母に連れられ見に行って歩いた夕暮れの銀座。裕次郎の映画を見ると、このときの街の雰囲気が、いわゆる「昭和」が思い出されてしかたがない。
「花と竜」はこれまで、高倉健、渡哲也、高嶋政宏の三作品を観てきた。三作品を比べれば、わたしは高倉健のが、腹にズンとくる力強さがよくて好きになったが、伸び伸びと育った向日的な石原裕次郎の映画にも、とても魅かれてしまった。

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