大いなる不安定 の感想
参照データ
タイトル | 大いなる不安定 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ヌリエル・ルービニ |
販売元 | ダイヤモンド社 |
JANコード | 9784478012291 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 |
購入者の感想
本書は、資産バブルの形成要因⇒発展過程⇒破裂,金融危機に対する各国政府並びに中央銀行の対応方法のメリット・デメリット,そして今後ますます不安定化していくであろう世界経済に対する警告を非常に分かりやすく解説しているので、金融システムの本源的問題やマクロ経済について理解を深めたい読者にとってはうってつけの書であろう。
本書で特に意義深かった内容は以下のとおり。
(その1)資産バブルは過剰レバレッジに起因して発生し、過剰レバレッジは金融イノベーションに端を発する。
従って、過剰レバレッジを生み出さない金融システム改革(報酬制度、格付機関制度、BIS規制等)を断行しなければならない。
(その2)危機対応で莫大な財政支出を行った結果、世界的にインフレ懸念が高まっている。
一方で、中国とアメリカの経常不均衡により、アメリカが紙幣増刷による債務削減策をとる可能性は当分ない。
このため、将来的にはドル・キャリー取引の巻き戻しが発生する可能性が高く、現状のドル安は解消に向かう。
(その3)但し、一国の通貨が準備通貨としての地位を維持していくのは不可能であり、IMF改革を断行した上で国際準備通貨制度(SDR)を創設してい く必要がある。
本書で特に意義深かった内容は以下のとおり。
(その1)資産バブルは過剰レバレッジに起因して発生し、過剰レバレッジは金融イノベーションに端を発する。
従って、過剰レバレッジを生み出さない金融システム改革(報酬制度、格付機関制度、BIS規制等)を断行しなければならない。
(その2)危機対応で莫大な財政支出を行った結果、世界的にインフレ懸念が高まっている。
一方で、中国とアメリカの経常不均衡により、アメリカが紙幣増刷による債務削減策をとる可能性は当分ない。
このため、将来的にはドル・キャリー取引の巻き戻しが発生する可能性が高く、現状のドル安は解消に向かう。
(その3)但し、一国の通貨が準備通貨としての地位を維持していくのは不可能であり、IMF改革を断行した上で国際準備通貨制度(SDR)を創設してい く必要がある。