星晃が手がけた国鉄黄金時代の車両たち (KOTSUライブラリ) の感想
参照データ
タイトル | 星晃が手がけた国鉄黄金時代の車両たち (KOTSUライブラリ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 福原 俊一 |
販売元 | 交通新聞社 |
JANコード | 9784330518145 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 交通 |
購入者の感想
本書のあとがきで、星晃氏は「裏話ばかり知りたがってはいけない」と、著者をたしなめたということが記されている。
本文中においても星氏は、物事の基本を忠実にとらえて物をみなければならないという姿勢でもって、著者に対し語っている。
それらは何も、鉄道がどうこうという話だけでなく、すべての物事の基本であることに、私も異論はない。
しかしながら、その基本を踏まえたうえで、裏話を知るということは、決して星氏も否定はされなかったであろう。
そして、本書で扱われている、昭和期の鉄道に関する話については、やはり、後世に誰かが語り継いでいかなければならないのではないか。
近年、昭和時代があちこちでブームになっているが、これを単なるブームで終わらせてはいけない。
これは、昭和という時代を生きた我々が、これから、若い世代に伝えていかなければならないことは何かを考える、いいきっかけになっているのではないかと、私は思う。
もちろん、語り継がれるべきことは、本書で扱われている鉄道にかかわる話だけでないのだが、本書で扱われている内容というものが、当時の鉄道車両とその設備にかかわることだけに、現在の私たちの暮らしを支える技術にかかわる内容が大きくからんでくる。
たとえば、すし屋にある寿司種の冷蔵庫。
寿司屋に行ったときに、この手のものがかつて国鉄の急行列車のビュフェにあり、それが技術の進歩に大きく寄与したことに思いをはせるのも一興であろう。
また、オシ16型サロンカー(ビュフェ扱)に初めて搭載された電子レンジ。
今や、廉価で、各家庭に、それこそ、貧乏学生の下宿にさえある道具となっているが、当時は、最新鋭の調理器具であり、その開発も兼ねて、国鉄のビュフェに装備されていたのだ。
そんなことを考えながら、今の生活を検証し、未来を生きる子供たちにその教訓を伝えていきたいと思う。
裏話といえども、誰かが語ることにより、後世に伝わる。
残すべき裏話をしっかり聞き取って本書にまとめた著者に、大いなる敬意を表したい。
本文中においても星氏は、物事の基本を忠実にとらえて物をみなければならないという姿勢でもって、著者に対し語っている。
それらは何も、鉄道がどうこうという話だけでなく、すべての物事の基本であることに、私も異論はない。
しかしながら、その基本を踏まえたうえで、裏話を知るということは、決して星氏も否定はされなかったであろう。
そして、本書で扱われている、昭和期の鉄道に関する話については、やはり、後世に誰かが語り継いでいかなければならないのではないか。
近年、昭和時代があちこちでブームになっているが、これを単なるブームで終わらせてはいけない。
これは、昭和という時代を生きた我々が、これから、若い世代に伝えていかなければならないことは何かを考える、いいきっかけになっているのではないかと、私は思う。
もちろん、語り継がれるべきことは、本書で扱われている鉄道にかかわる話だけでないのだが、本書で扱われている内容というものが、当時の鉄道車両とその設備にかかわることだけに、現在の私たちの暮らしを支える技術にかかわる内容が大きくからんでくる。
たとえば、すし屋にある寿司種の冷蔵庫。
寿司屋に行ったときに、この手のものがかつて国鉄の急行列車のビュフェにあり、それが技術の進歩に大きく寄与したことに思いをはせるのも一興であろう。
また、オシ16型サロンカー(ビュフェ扱)に初めて搭載された電子レンジ。
今や、廉価で、各家庭に、それこそ、貧乏学生の下宿にさえある道具となっているが、当時は、最新鋭の調理器具であり、その開発も兼ねて、国鉄のビュフェに装備されていたのだ。
そんなことを考えながら、今の生活を検証し、未来を生きる子供たちにその教訓を伝えていきたいと思う。
裏話といえども、誰かが語ることにより、後世に伝わる。
残すべき裏話をしっかり聞き取って本書にまとめた著者に、大いなる敬意を表したい。