ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白 の感想

２月７日付の朝日新聞投稿欄に、一緒に仕事をされていた方が投稿されていました。
「ゴトケン」と親しまれ、こども達とすぐ仲良くなったと書かれていました。
この本を読むとよくわかります。両親を目の前で殺され、誘拐されて、脅されて、薬を埋め込まれて少年兵となった少年の話。
その少年兵に腕を切落とされた男性の話。そして、そのどちらにも寄り添い、それぞれの思いを伝えています。
「許さなくてはいけない。でも、忘れない。」
誰を責めればいいのか。苦しい胸の内が、読む側にも突き刺さります。
小学生にも読みやすいよう、ゆったりした行間でやさしい表現で書かれています。
一人でも多くのこどもたちに読んでもらいたかったんだと思います。
ゴトケンさん、素晴らしい本をありがとう。

イスラム国に殺害された後藤健二さんを悼む声が各地で上がっています。オレンジ色の囚人服姿ではなく、後藤さんがジャーナリストとして活動していた頃の画像を広めようという動きが出ています。
仕事をしている時のケンジの画像を共有しよう」と言う動きが世界中に広がっています。私達は後藤健二さんの本を読んで彼の功績を今一度知って欲しいと思います。

彼の生前の素晴らしい活動を広めることにこそ価値がある