日本語表記ルールブック の感想

日本語で書いて媒体に掲載するようなときのための標準的な約束ごとが書かれた本です。
出版やウェブ媒体に携わる人は一読すると良いと思います。
標準的な約束ごとが書いてありますが、現実は媒体によっても異なる部分もありますので、この本の約束ごと全てが絶対正しいわけではありません。
しかしそういった「約束ごと」の存在を知らなかった方にはとても参考になると思います。

　「もっと、キレイな文章を書きたい！」

　あなたは、そう思ったことはないだろうか？

　この本は、タイトルの通り、日本語表記のルールを完全網羅したものであるが、肝心の内容は、どれも非常に実践的と言える。
　また、この本は余計な説明が一切無いため、内容が非常に凝縮されている。
　しかも、この本は漢字の使い方や、数字の表記や、送り仮名の付け方などといった、細部のこだわりが強くある。
　そう考えると、この本は「本の魂は細部に宿る」というモットーを、忠実に体現していると言える。

　ただ、この本は編集者や、ライター志望の人向けに作られている感じが強いが、編集者やライターを目指す人でなくても、この本で書かれていることを忠実に実行すれば、文章が見違えるほどキレイになるはずである。
　だから、この本は編集者やライター志望の人だけでなく、学校の教員や、学生（特に高校生や、高等専門学校の学生や、専門学校生や、大学生）にもどんどん普及させて欲しいと思う。

本を書いたり翻訳をしたりするときに、表記の仕方に迷ったときに手軽に調べられるようにと購入しました。
オンライン書店で買ったので中身は見ずに買ったんだけど、外来語の表記・数字の表記・単位の表し方・記述記号の注意点など、知りたかったことがズバリ載っていて役に立ちました。
索引も含めて80ページと非常に薄い本ながらも、一般のビジネス文書や本を書く上で必要なことはほとんどこれ一冊で間に合うと思います。0