ピカソの戦争 《ゲルニカ》の真実 の感想
参照データ
タイトル | ピカソの戦争 《ゲルニカ》の真実 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ラッセル・マーティン |
販売元 | 白水社 |
JANコード | 9784560038963 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
ピカソはともかく、スペインという国は私にとって不思議な国だった。大航海時代にあれほど栄華を極めたのに、その後、これといったこともなく、大戦中・戦後の立ち回りは私には理解できなかった。この本を読んで、遅ればせながらやっとフランコの政治がわかった。そうわかってみると、書店や図書館のスペイン関連の本はそのように書かれているようだ。一つ賢くなった。私にとって、ピカソのこの絵がなければ(この表紙のこの本がなければ)スペインのここ1世紀の歴史を正しく理解できなかったところだ。ありがたい。天才芸術家の行動や情熱などは、凡人の理解の範疇を超えているので何とも解らないが、この絵のたどった歴史は考えさせられる。きっと、この絵はスペインにあってもゲルニカの地を踏むことはないだろう。そういうものだと思う。世の中は。