【Amazon.co.jp限定】FLIR SYSTEMS 赤外線サーモグラフィ E4 サーモグラフィースタートキット THI-503C-1AM の感想

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熱画像の解像度は80x60で少々低めですがこれだけあれば某社のビジュアル放射温度計と違ってちゃんと熱画像と呼べる映像が表示されます。
しかし、やはり細かいディテールはわかりづらいのでどこを撮っているのか判別しにくくなりますがそんな時MSXが非常に役に立ちます。
MSXは従来の単純な可視画像との合成ではなく可視画像の輪郭情報と熱画像を合成するので、可視画像の色と熱画像の色が混じって温度がわかりにくくなるのを防ぎながらも何を撮っているのか判別出来るようになります。
MSXは特にこういった熱画像の解像度が低い機種では非常に有用な機能です。
ただ一点、摂氏-20度から250度まで計測可能と書いてありますが、確度が保証されているのは摂氏0度以上という点は注意が必要です。
実際0度以下の測定は全く当てにならない感じです。

この値段できちんとサーモグラフィと呼べる物(私が購入した物にはトレーサビリティのある校正証明書まで入っていました)が手に入るのはお買い得だと思いますが、さらに面白いことも出来ます。
いくつかの技術系blogやAmazon.comのレビューでも言及されているのでご存じの方も多いと思いますしググればすぐわかるのでここで言及するのは避けますが、これを行うと趣味人には到底手が出なかった価格の機種と同等の性能が手に入ります。
今このレビューを書いている時点では面白いことが出来るのはfirmware 1.22.0までです。
これを行った場合きちんと校正されていると言うことは出来なくなるので業務での使用は問題外ですが、趣味の道具として遊ぶ分にはあまり問題にはならないので趣味として遊びたい人は早めに買うことをお勧めします。
* 2014/07/16 追記* 既にfirmware 1.22.0の在庫はほぼ無くなって新しい2.3に切り替わっているようです。現時点では2.3の改造方法はまだ発見されていません。