臨床研究の道標(みちしるべ)―7つのステップで学ぶ研究デザイン の感想

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参照データ

タイトル臨床研究の道標(みちしるべ)―7つのステップで学ぶ研究デザイン
発売日販売日未定
製作者福原 俊一
販売元特定非営利活動法人 健康医療評価研究機構
JANコード9784903803210
カテゴリジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 医学一般 » 衛生・公衆衛生学

購入者の感想

臨床研究を始めるにあたり、初めて研究する方でも研究計画の枠組みを作れるように、わかりやすくまとめてありました。
また、医師に限らず、その他の医療関係者、また医療関係者以外の方でも研究を始める際に参考になると思います。
私自身も医師ではなくコメディカルの大学院生ですが、「臨床研究の道標」に沿って研究の枠組みを作成し、教授にプレゼンすることができました。

 その昔、医学系基礎研究をしていた頃、上司から実際に実験を始める前に「プロジェクトについて考え抜かなければならない。」と教えられました。 しかし、「考え抜く」方法については教えられませんでした。 自ら身につけよという事だったのでしょう。 幾つかの基礎研究論文を作成する事ができましたが、「考え抜く」方法を身につけられたかどうかはわかりません。 不十分であったと自覚しています。
 現在、臨床家として仕事をしていますが、自らが明らかにすべきと考えらる幾つかの事象があります。 非力ではあるもののそれらを実施すると決めました。 それら臨床研究を実施するに当たり、臨床研究に全くの素人である私はまず方法論を学ばねばと考え、アマゾンで探した結果、この本に出会いました。 この本では臨床研究課題について、「どのように考え、どのように進めていくべきか」を一歩一歩、段階的に考え進めていく方法論でわかりやすく解説してあります。 まさに、「臨床研究課題についての考え抜き方」を示してあると感じました。 すでに臨床研究をいくつも実施した事のあるプロの先生方向けの本ではないのかもしれません。 しかし、私のような臨床家であっても自らプロジェクトを作成した事のない素人や臨床家に成り立ての若い先生方にとっては極めて貴重な本で臨床研究のバイブルと言っても良いのではないかと思います。 この本の内容に従い、一つ目の研究はすでに実施し、現在、二つ目の研究につき、計画書を作成中です。 頭の中にあるあと2〜3のプロジェクトについても同様に考え抜き、仕事を進めていくつもりです。 このような極めて貴重な本に出会えた事に感謝しています。 有り難う御座いました。

【若手ドクターの必読書】
『臨床研究の道標(みちしるべ)――7つのステップで学ぶ研究デザイン』((福原俊一著、健康医療評価研究機構)は、若手ドクター必読の一冊である。

本書は、ドクターのみならず、MRにとっても3つの点で有益である。第1に、ドクターの本当の気持ち、考え方を知ることができる。第2に、臨床研究の基本を学ぶことができる。第3に、MRとして、ドクターにどんなサポートができるかのヒントを得ることができる――からだ。この本の存在をドクターに伝えたら、きっと感謝されることだろう。ドクターが先輩に臨床研究の基本を聞くことはそう簡単ではないし、聞いても、これほど系統だった回答は得られないだろうから。

【7つのステップ】
若手ドクターが臨床研究を成功させるために必要な7つのステップ――第1:疑問を構造化する、第2:先人に学ぶ、第3:疑問をモデル化する、第4:測定をデザインする、第5:研究の「型」を選ぶ、第6:比較の質を高める、第7:倫理的配慮――が示されている。

卒後5年目の外科系後期研修医・Oliveが、臨Qと名乗るメンター役の謎の老人に一歩ずつ導かれていく形をとっているので、理解し易い。

例えば、第4ステップで登場する「変数」については、こんな問答が交わされる。「Q:ところでOlive君、変数ってなんじゃ? O:変数というのは・・・。変わる数ですか? Q:変数というのは、数が変わるということではなく、『2つ以上の値をとりうるもの』を意味する。例えば、性という変数(男と女)、年齢、体重、病気の種類、すべて2つ以上の値をとっているという意味で変数と言えるじゃろう? O:なるほど〜」。

この本.絶対に買いです!
もう一度繰り返しますが,絶対に買って損はない本です(しつこいですね笑).
1万円でも売れると思いますが,なんと4500円!?

おすすめな点
1)内容が秀逸
いまだかつて,「研究デザイン」について,これほどわかりやすく解説された本を読んだことがありません.

2)コンパクトなサイズ.適切なボリューム.
3)カラーが適度に使われているので読みやすい

そして何より
「内容が具体的で,即実践に役立つ」

心に突き刺さったフレーズ.
詳しくは,本文中に述べられていますが,
「クリニカルクエスチョンを考えた後に,すぐにデータを集めるのはご法度」
研究は,1にも2にも,デザインが全て.
どのようなゴールに向かって,データを集めるかが最重要なのであって,
「集めてみたデータから,こんなことが言えました」
では,不十分ということです.

うーーーん.大変耳が痛いですね.

大学院で論文を書き始めるというのは,悪く言えば
いきなり富士山の麓に放り出されて
「山頂を目指せ!」
といわれるようなものです.

格別優秀な人(もしくは運が良い人)は,なんとか登頂できるでしょう.
でも多くの人にとっては,ガイドブックが無いと,遭難のリスク大.
そのような人たちにとって,この本は,
「山頂を目指すための,必須のガイドブック」
といえるでしょう.
遭難する前に読んでほしい.
もしくは遭難した後でも遅くないので,一度手にとって読んでみてほしいと思います.0

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特定非営利活動法人 健康医療評価研究機構から発売された福原 俊一の臨床研究の道標(みちしるべ)―7つのステップで学ぶ研究デザイン(JAN:9784903803210)の感想と評価
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