ディープ・インパクト [DVD] の感想

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参照データ

タイトルディープ・インパクト [DVD]
発売日2013-08-23
監督ミミ・レダー
出演ロバート・デュバル
販売元パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
JANコード4988113765077
カテゴリジャンル別 » 外国映画 » アクション » パニック

購入者の感想

この作品は、公開時には「ディープコンパクト」と揶揄されるなど、人間ドラマ中心で描かれてスペクタル感に欠ける作品として評価はあまり高くありませんでした。でも、私の印象に強く残っている作品です。ちょうど、息子が生まれて間もない頃で、彗星に突入する宇宙船から最後の間際に盲いた目で息子に別れを告げる船長の姿を見て感情移入してしまい、映画館で泣いてしまいました。
確かに派手さは無いけれど、ずっと私には印象に残り続ける作品です。ですから、星を5つとします。

この映画を初めて観たのは、実は試写会、それも、友人から、試写状が余っているので来ないかと急遽誘われて、であった。
だから、地球に隕石が激突するSFパニック大作という程度の情報しかなく、正直全く期待していなかったのだが、これが、なかなかに泣かせる感動作で、友人とふたりで、大変な拾い物と満足して帰った記憶がある。

モーガン・フリーマン、ロバート・ディバル、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、マクシミリアン・シェルといった超渋めの大物名優に、まだ無名時代のイライシャ・ウッドやティア・レオーニ、それに、ジェームズ・クロムウェルやチャーリー・マーティン・スミスが加わっての人間ドラマは、半年後公開された同じ題材を扱った大味で空疎な某超大作より、遥かに好感が持てる。

隕石がニューヨークに落下し、自由の女神が水没してしまうというビジュアル的にイケテル部分もあるが、映画のテーマは、飽くまでも"愛"。
恋人、夫婦、家族、親子、友人、同僚、人類、、、極限状況に突きつけられた者たちの様々な"愛"の示し方と結末が、哀しくも、美しい。

母を捨て、若い女性に走った父親に不信感を抱いていたT・レオーニが、大津波に飲み込まれる死の間際に和解出来た父を慕って発した"ダディ"に、あるいは、隕石襲来を止めるべく、自己犠牲の精神で身を挺して命を差し出すNASAの宇宙船の艦長R・デュバルと、最期、運命を共にする若き女性乗務員の、それまでの世代間の断絶を越えた師弟愛とも言えるやりとりに、そして、迫り来る津波の巨大な山に、逃げることを観念し、赤ん坊を子供たちに託して、自らの死を受け入れたうえで、熱い抱擁を交わす無名の名もなき人々の姿に、思わず目頭が熱くなってしまう。

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