Alex (The Camille Verhoeven Trilogy) の感想

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参照データ

タイトルAlex (The Camille Verhoeven Trilogy)
発売日販売日未定
製作者Pierre Lemaitre
販売元MacLehose Press
JANコード9781782067481
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

『その女アレックス』に感動した。読了後、再読。
そして英語でどう書かれているか、読んでみたくなった。

この英訳本(原文はフランス語)を読み出すと、最初の部分からつまずいた。
日本語訳とかなり重なっているのだろうと思い込んでいたが、随分ちがった。
英語訳は、頭悪そうな逐語訳で、ノリも悪いし、文体として、いけてない。
それに比べると、日本語訳は、かなりいい。

まったく感情移入できずに、”英語の勉強だ。特に語彙の”と割り切って、読み進める。

英訳だと:・・・when you’re not expecting much from life.

日本語訳だと
「本当に人生が変わるわけではないとしても、そんな気分が味わえれば楽しい。
もはや人生に期待などしていない身としては、楽しめるだけでもありがたい」

英語は、何の芸もなく、そのまんま。これでは、ハードボイルドとしての品位や格調がなくなって、
ただの軽い話。やれやれと思いつつ、次の行へ行く。味気ない英文がまた目に入ってくる。
『その女アレックス』で構築された、自分の中の魅力的なアレックス像がこわれていく。
これではアレックスは、ややおつむのわるい女の子に過ぎない。
この英訳をした人は、とんでもない間違い、誤解をしながら訳したのではないだろうか。

Her fleeting encounters with men never become love stories.が、 
日本語だと、こう訳される。

「男たちとの再会が、きれいごとで終わったためしはない」
こんな例は、1ページの中にいくつもある。

フランス語の原文が、もしかしたら、こっち(英文)寄りなのだろうか。
だとしたら、日本語訳をした人は、相当の力量を発揮したことになる。
少なくとも日本語の翻訳者は、本書の全体を完全に把握し、そこに表現されている女性像の上に
文章を重ね、その上で日本語へと移しかえている。

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