大学入試 坂田アキラの 物理基礎・物理[力学・熱力学編]の解法が面白いほどわかる本 (坂田アキラの理系シリーズ) の感想

かなり良い参考書です。レベルはほぼゼロから始める偏差値60ぐらいまでです。物理の有名ルートは物理のエッセンス-良問の風-名問の森があるとおもいます。ただし物理が苦手の人にはエッセンスは厳しいです。そこで代用の参考書がこれです。分かりやすく2か月で物理全範囲終了しました。よってエッセンスを使いにくいと思う人はこれに代えましょう。また他の代用の参考書に漆原先生のシリーズもありますが網羅性が低いです。解説は分かりやすいですが。　

まとめ
網羅性高く解説がいいのはこれです。

星4の理由は個性が強い。絵が微妙だから。

数学の微分積分など難しいことをやさしく説明することで有名な坂田先生の書かれた物理の本です。
やっと出た物理でしたが、本当にわかりやすい。
ほとんど止まらず読めます。

導出不可能なところには深入りせず覚えろと書いてあります。
この割り切りが独学者には助かります。
計算の過程は相変わらず省略なし、誤りもなく、物理をすいすい独学できます。
到達点は入試基礎ですが、逆にいえば学校の授業なしでそこまで導いてくれる本書の価値は大きいです。

いつも通りわかりやすいですが、初版だからか「力学熱力学」「波 電気」に計算が間違ってる箇所や、明らかに違う答えが印刷されている場所が10箇所ほどありました、全く分からない人が見ると混乱してしまうと思うので早く改定版が出るといいですね。

エッセンス、教科書、参考書他……。どれをやっても全然駄目だったなんて人にお勧めです。
取りあえず物理ほど中途半端な慣れが効かない教科もあんまりないです。先にあげたものは大体基礎的な部分の説明が弱い事が多い。無茶苦茶に手を出して無茶苦茶に破滅したパターンの人はこの本を一冊手元に置いておくと役に立ってくれると思います。
センター対策系にもう一つ同じタイプのものが出ているので、そちらを併用してエッセンスと進んでみれば中々いいかも？
どちらにせよ一冊で全部済ませようとするのは論外だと思いますが、さすが坂田さんの本だな〜〜とは感じさせられる本です。0