大学入試 亀田和久の 理論化学が面白いほどわかる本 の感想

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参照データ

タイトル大学入試 亀田和久の 理論化学が面白いほどわかる本
発売日販売日未定
製作者亀田 和久
販売元中経出版
JANコード9784046001023
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 物理学 » 物理・理論化学

購入者の感想

1.表紙について:中経の参考書らしく(?)表紙は可愛げのある女の子が飾っているが、これは決して著者の意では無い(本人曰く「どうしてこんな表紙なんだ…」と頭を抱えたそう)。第一、表紙「だけ」を見て、中身を見ずに敬遠するのは、食わず嫌いも良いとこであり、損をしていると考えられる。表紙なんて本文には無く、本質的な議論ではない。
2.内容について:市販の理論化学の参考書としてはトップクラスに分厚く、またイラスト・図が多様されている。あくまでもこれは視覚的理解を得ようとするものである。なかでも理想気体のP-Vグラフ、V−Tグラフ、P−Tグラフの3関係を表すPV=nRTの立体グラフ(p.267)や、IX章「固体結晶」のセクションは、市販の参考書でも中々見る事のできない図が多用されていて、本書ならではの特徴と言えるだろう。また本文の語り口も対話形式による導入から始まる分かりやすいものとなっている。
3.巻末の「データベース」:巻末に別冊としてついてくる「理論化学のデータベース」は、著者の授業を受けた事が有る人にはお分かりだろうが、著者が授業中に板書する「Point」を清書してノートに完成する「データベース」を模したものである。しかし著者曰く、照井式のようにこの「データベース」だけを暗記しないでもらいたいと言う事で、本書を通読した人が、知識の最終確認用として、パラパラとページをめくるなり、試験場に携行して直前に見たりという使い方が良いのではないかと思われる。
4.総論:全体的に、完成度が高い本書では有るが、書店等ではその分厚さ(と表紙)のあまり、手を取る事を躊躇う人も有るだろうが、一度手に取って自分の目で確認されたほうが良いと思う。その上、自分の好みに合わせたモノを選択すれば良いだろう。しかし、ここでAmazonの「カートに入れる」ボタンを押しても、損をする事はまず無いだろう。




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