マイペース酪農―風土に生かされた適正規模の実現 の感想

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参照データ

タイトルマイペース酪農―風土に生かされた適正規模の実現
発売日販売日未定
製作者三友 盛行
販売元農山漁村文化協会
JANコード9784540992315
カテゴリビジネス・経済 » 産業研究 » 農林水産 » 畜産業

購入者の感想

最近、輸入作物の価格高騰を受け、これまで高泌乳化ばかり目指していた組織も、粗飼料中心の放牧などに転換する動きが、そこかしこあるらしい。
だけれども、世間の流れが全く逆だった時代から、高泌乳化が、牛の不健康や農家の過重労働ににつながる負のループであることを見抜き、そこから脱却した人たちがいました。

著者は、その一人。
東京の浅草生まれで、23歳で奥さんと共に北海道の中標津に新規入植された方です。
入植して10年程は、生産を拡大して一日も早く一人前の牛飼いになりたいと専念して働いていたのですが、
多額な負債の償還計画書を前に立ち止まり、
経営規模の拡大によらず内容の充実、営農の習熟につとめ、農場の主人公は土・草・牛であり自分はその助け手という視点で営農を展開し、
結果、適正規模の酪農が確立でき、ゆとりある暮らしが実現できたのです。
この本には、その考え方、ノウハウが散りばめられています。

著者は、自分の農場が、たまたま、条件が整っていた幸運な例などでは、ないことを強調しています。
自分たちには出来ない、と思い込んでいる酪農家は、結局、
抱えている負債の多さに、系統組織や行政と傷をなめ合い、同調して、見通しを立てずに納得している、
または、せっかく補助金で買ったから、と、手放すべき施設をいつまでも抱えたり、手放すべき牛を手放す決断をせずにいるだけ…
と、なかなか厳しくも納得できる指摘をしています。

そして、経営分析の方法から、堆肥の切返し作業について、と、具体的な営農方法にアドバイスしています。
といっても、専門的になりすぎることはなく、私のような素人に読める範囲です。

写真や図が、わりかし多く載せてくれているので、助かります。
例えば、牛舎の見取り図、敷地の見取り図(いつどこに放牧するかの説明付き)、バーンクリーナーの写真、交流会の写真、ご夫婦でバイクに乗ってツーリングに出かける写真など。

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