統一協会マインド・コントロールのすべて―人はどのようにして文鮮明の奴隷になるのか の感想
参照データ
タイトル | 統一協会マインド・コントロールのすべて―人はどのようにして文鮮明の奴隷になるのか |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 郷路 征記 |
販売元 | 教育史料出版会 |
JANコード | 9784876522507 |
カテゴリ | 人文・思想 » 宗教 » 新興宗教 » 統一教会 |
購入者の感想
著者は弁護士である。統一協会の霊感商法の被害相談を引き受けることから、統一協会がおこなっているマインド・コントロールを勉強することになった。「マインド・コントロール研究会」で、元信者達の体験を聴き取り、彼らが受けたマインド・コントロールを分析した。その研究の成果が本書の元になった。
統一協会の教育課程を詳細に分析し、各段階でおこなわれているマインド・コントロールの手法を明らかにし、被害者達がいかに統一協会の呪縛にとらわれていくかを詳述している。そのマインド・コントロールの手口は社会心理学の成果や催眠を悪用しており、しかも受けている本人はそのことに気付かないことが多いという。
本来なら草の根国民として日本を支える若者達が、問題のある団体からマインド・コントロールを受け、学校や仕事を辞め、友人・家庭から離れ、究極の信仰生活として酒のつまみである珍味を売り歩くとは。勝共連合も関連団体だというが、我々からみれば単に保守思想に擦り寄っているだけにみえる。
本書を読むことで、信者達や元信者達は、無自覚に受けてきたマインド・コントロールに気付き、抵抗力を身につけ、自分自身の人生を歩み始めるきっかけとなるであろう。紹介されている具体的手口は、おもに統一協会がおこなっているやり方であるが、その一般的な手法は統一協会に限らず、タチの悪いいわゆるカルトが悪用していることだ。統一協会被害の当事者でなくても参考になるであろう。カルト・セクトについては、フランス共和国国民議会が「フランスにおけるカルト」で十項目のセクト構成要件を挙げており、役立つものと思われる。
統一協会の教育課程を詳細に分析し、各段階でおこなわれているマインド・コントロールの手法を明らかにし、被害者達がいかに統一協会の呪縛にとらわれていくかを詳述している。そのマインド・コントロールの手口は社会心理学の成果や催眠を悪用しており、しかも受けている本人はそのことに気付かないことが多いという。
本来なら草の根国民として日本を支える若者達が、問題のある団体からマインド・コントロールを受け、学校や仕事を辞め、友人・家庭から離れ、究極の信仰生活として酒のつまみである珍味を売り歩くとは。勝共連合も関連団体だというが、我々からみれば単に保守思想に擦り寄っているだけにみえる。
本書を読むことで、信者達や元信者達は、無自覚に受けてきたマインド・コントロールに気付き、抵抗力を身につけ、自分自身の人生を歩み始めるきっかけとなるであろう。紹介されている具体的手口は、おもに統一協会がおこなっているやり方であるが、その一般的な手法は統一協会に限らず、タチの悪いいわゆるカルトが悪用していることだ。統一協会被害の当事者でなくても参考になるであろう。カルト・セクトについては、フランス共和国国民議会が「フランスにおけるカルト」で十項目のセクト構成要件を挙げており、役立つものと思われる。