花燃ゆ 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) の感想

大河ドラマファンとして、楽しみにしているガイド本。
今年も３社から出版され、そのいずれも購入してしまった。
ドラマの見どころや史実についてなど
基本的な情報は、どれも同様に充実していたが
それぞれ少しずつ、視点や取り上げ方が異なる部分があり興味深い。

キャストのインタビューなどは、実はこのNHK出版のものが
いちばん少ないのだが、明確な「意思」を感じる人選。
そして、教育評論家の尾木直樹氏が聞き手となる
教育者として松陰をとりあげた対談企画などがある。
革命でもある明治維新の、思想をリードした松陰を
「革命家」として取り上げるだけではない、奥行きの深さ、
そして、そこにも、今回、ドラマが描こうとするものがあると伝わり
放送を待つ身としては、さらに期待を高めさせられた。
また、ロケの裏話なども、さすがNHK出版と思えるリポートで楽しい。

ポスターと同じ写真を使用した表紙をはじめ、本全体から
このドラマが、明治維新に奔走し、駆け抜けた若者たちと
それを結びつけた女性の物語だということが伝わる。

「知らない人が主人公で、よくわからない大河だ」なんて言う意地悪な人
ぜひ、本書をはじめとするガイドブックを読みつつ、見てみましょうよ。