代官山コールドケース の感想
参照データ
タイトル | 代官山コールドケース |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 佐々木 譲 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784163823904 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
前作の『地層捜査』よりも間違いなく面白い。
前作はバブルという時代背景が捜査員の先入観を誘い迷宮入りとなった事件の再捜査だったわけだが、今作は同時期に地下鉄サリン事件が起きていたため満足に捜査員を避けず、実は誤認逮捕してしまったのではないかということでの再捜査。なんとなくありそうな設定だ。しかも警視庁と神奈川県警の綱引き状態のため、極秘ながらも再捜査を急がなければいけないという背景も、これまたありそうな設定で面白い。
全体を通して派手な展開こそ無いものの、地道な聞き取り調査で少しずつ真相に迫っていく過程が良い。先入観を持たず、出てきた情報をしっかり吟味して捜査を進めれば、おのずと答えが導き出されるということか。
地味な展開なのに、これほど面白いと感じた小説は近年あまり無い。
前作はバブルという時代背景が捜査員の先入観を誘い迷宮入りとなった事件の再捜査だったわけだが、今作は同時期に地下鉄サリン事件が起きていたため満足に捜査員を避けず、実は誤認逮捕してしまったのではないかということでの再捜査。なんとなくありそうな設定だ。しかも警視庁と神奈川県警の綱引き状態のため、極秘ながらも再捜査を急がなければいけないという背景も、これまたありそうな設定で面白い。
全体を通して派手な展開こそ無いものの、地道な聞き取り調査で少しずつ真相に迫っていく過程が良い。先入観を持たず、出てきた情報をしっかり吟味して捜査を進めれば、おのずと答えが導き出されるということか。
地味な展開なのに、これほど面白いと感じた小説は近年あまり無い。