少年は神に嫉妬される (SHYノベルス) の感想

好きな作家さんので、すぐに読んでしまいます。
まだまだ謎も多いし、想いの行方もこれから。
はやく続きをー

二巻めに入り、これからの話のキーになりそうな伏線が沢山散りばめられてます。
樹里の父、本当のナカジマの正体（この巻で去りますが、日本では一般人が手に入れられない物を残していきます）、ランスロット、未登場の妖精王の存在。
私的には正直、一巻は全て序章で終わった気がしてあまり記憶に残らず終わりましたが、二巻は面白かったです。
少々気掛かりな点はありますが、これからどうなるの…早く続きが読みたいと思わせる一冊だったと思います。
マーリンの陰謀により奇しくも、最強の騎士ランスロットが樹里に惚れ、二人の距離がぐっと縮まります。この時にランスロットには樹里の正体を明かしてしまうので、ガルダに疑心がある現状、異世界で最も信頼できる存在となって近づきすぎてしまうのは、しょうがないのではないでしょうか。少年ですしね。無理ないと思います。
アーサーには正体を明かせない、けれども一突きしたら谷底に落ちそうな程アーサーにぐらついている樹里の恋心と、マーリン、魔女モルガンがこれから何を仕掛けてきてどう展開するのか、次巻を待ちたいと思います。
恐らく最強の敵になるだろうモルガンが、親の容姿（翠と瓜二つ）って時点で、薔薇シリーズと被っているので、その上これから3P展開になったら嫌だよ！やめてよ！な気持ちと、もう本当背景に力入れるよりも前の艶っぽい人物描写に戻してよ奈良先生（泣）な所があるので、☆マイナス1です。
挿絵二巻めの樹里の目（｜）←もはやこんななってるけど…切ないです。