ピッピ、南の島で大かつやく の感想

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参照データ

タイトルピッピ、南の島で大かつやく
発売日販売日未定
製作者アストリッド リンドグレーン
販売元徳間書店
JANコード9784198621889
カテゴリ文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » ドイツ文学

購入者の感想

リンドグレーンの絵本は小さい子供に読み聞かせしたら楽しいだろうなーって思います。
大人の私が読んでも面白いし、愉快な気持ちになります。

この絵本シリーズ前作の「こんにちは、長くつしたのピッピ」がよかったので、続編を読んでみました。
ピッピの快刀乱麻の活躍ぶりに子どもも大人も気分爽快!
ピッピのパパのナガクツシタ船長も登場して、物語はにぎわいます。

前作とはピッピのキャラクターが微妙に変化したように感じました。
破天荒のうちに自己流の秩序を保つ、自立した子どもピッピ。
思いやりを示しつつも、唯我独尊のキャラクターが際立っていたと思います。

しかし今回は、仲良しのトミーとアニカきょうだいの為に、活躍します。
超人的怪力を持ち、生活力豊かで、子ども達(トミーとアニカ)の気持ちにいつも沿ってくれる。
そんなピッピは子どもの形をした神様かもしれない。
…なんて妄想が膨らみました。

そんな神様に守られて育った子ども達(読者たちも)はピッピの神髄を受け継いだ、子ども達を守るひとになっていくかもしれない。
そんな夢見る心地にさせてくれる読んで気持ちのいい一冊です。

またイングリッド・ニイマンのイラストは、子どもの描いた絵のようでありながら、絶妙のデフォルメとデザイン的バランスを保った、まことに素晴らしい絵だと思います。
ピッピを神がかり的にも、無邪気な子どものようにも見られる、ゆらぎのある描写がハマっていると思います。
このイラストがあるから、この絵本シリーズを選んで読んでいるといっても過言ではありません。

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