宇宙戦艦ヤマト2199 (6) (カドカワコミックス・エース) の感想

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参照データ

タイトル宇宙戦艦ヤマト2199 (6) (カドカワコミックス・エース)
発売日2015-01-23
製作者むらかわ みちお
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784041019009
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

もしこのコミカライズ版と同じ内容でアニメ化されていたら・・・2199アニメ版の評価はさらに高かったでしょう。
ドメルが自分の子供の墓参りで、出会う少女(おわかりですよね?)に語る生死感は、映像化されていたらドメル屈指の名台詞になったかとおもわれます。アニメ版では唐突すぎる古代と雪の関係発展も、コミック版ではじわじわ発展です。特にミレーネルによって強制的に見る「大切な人との悲しい思い出」では、カットされてしまった相原、山崎、沖田、伊東、加藤、山本、新見、古代、そして雪と、各キャラの深い部分が描かれていて、アニメ版2199をご覧になった方は、読まれて損はない内容の濃さです。伊東の生い立ちから、彼の性格をただ憎むだけの存在でないことも判明し、新見が本当に想っていた相手が誰であったか、など、2199アニメ版を見始めた頃のように、夢中になって、あっという間に時間が経った感覚をもう一度味わうことができました。古代の両親が亡くなるシーンは・・・懐かしいですね(不謹慎ですが)。また願い星もコミック版では健在です。画の方も手抜きがなく、緻密な画でのめりこましてくれます。作者が「さして手が早くならず・・・」と書かれていますが、ぜひこの後もじっくりと良い作品を描いて欲しいと切に願っています。
完全版のアニメ化、してくれないかなぁ・・・。漫画として素晴らしいできばえですが、ここまで深いシナリオを映像化できないのはもったいないです!

今巻はアニメ版での12話「その果てにあるもの」、14話「魔女はささく」から主に掲載。
巻頭カラーは15話を一部先取りで反旗を翻す星を殲滅するギムレーの非道ぶりを収録。
13話のフラーケン戦は割愛されてますが沖田艦長の体調危機は端的に前ふりはある。

ガミラス本星にデスラー総統がドメル将軍を召還しヤマト討伐を命じる。
ドメルが墓地に向かう所もあるがシュルツ関連のエピソードが加えられています。
アニメ版とは違ったドメルの人柄の一面を感じられる場面ですね。
正装姿のドメルはむらかわさんの絵柄の為か、よりやさしい見た目の印象を受けました。

そして、評判が良く無い声も少なくなかったアニメ版の14話に相当する部分。
セレステラと共にミレーネルがヤマトに精神的な特殊工作を仕掛ける展開。
しかし、これまたアニメ版と異なり、17話の一部も交えて丁寧に人物像が描かれています。

アニメ版ではクローズアップされなかったヤマトクルーの心の傷にも触れられている。
相原は両親の部分が昔のオリジナルのエピソードを感じる雰囲気もあります。
伊東の少し歪んだ性格も過去の出来事で、心の傷だけでない点も深い内容だ。
この2人以外にも、島の葛藤や多くの地球側キャラの過去出来事の場面がある。
中には少し好みの分かれる内容もありますがコミカライズならではとも思います。

ヤマトクルーの記憶を探って情報を引き出す事がアニメ版よりも分かりやすい。
多くのキャラに焦点があてられていて、まさに再構築な仕上がりと非常に関心しました。
重い場面が多い中でも古代と雪の2人のシーンも随所にあり、心和む部分も良かったです。
あと巻末には2ページですがヤマト艦内の背景設定も掲載されています。

原稿アップはヤマト2199アニメ関連の手伝いもあってスケジュールが大変だったようですね。
この先は漫画に集中出来そうかも知れませんが、6巻でアニメの約中間であと残り半分。
なんとか頑張って最後まで描ききって欲しいです。出版社の方も継続の努力をお願いします。

TV版第12話をベースに大幅に構成が変わっている6巻目です。
冒頭で本星に帰還したドメルの叙勲式のシーンから始まり墓地でのエリーサとの会話。
ここで意外な人物が出てきてドメルと会話しますが、ココはなかなか泣かせる場面です。

真琴と加藤の進展の様子や、アナライザーと真田さんの神についての考察や相原の高校時代から軍属になった頃の話。
沖田艦長と息子夫婦の話、伊藤の過去、新見さんたちのトライアングルな話などを
12話でヤマト船内に『潜入』したミレーネルの幻覚のなかで語られていき、オリジナルストーリーに深みを与えていって非常に面白いです。

あの12話をどうやって漫画で表現していくのかと思いながら読み進んでいきましたがなるほどこういう構成もアリかなぁと思った次第。
漫画版ではオルタのエピソードが描かれること無く、気づいたら船内で研究されていましたが、この6巻で上手い使い方をしています。
ただ、本編を見ていないとエピソードがあちこちに飛んでしまう印象で読みづらいと思われるかもしれませんね。
ラストに自分たちは過去を見れるけど記憶喪失の雪はナニを見るのか?と思い当たった古代が彼女の孤独を理解するところが良かったなぁ。

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