Pioneer 密閉型ヘッドホン オーディオ用 SE-M521 の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

M290の後継機が出たとのことで早速入手しました。ハッキリ言って音質の傾向はM290と同じように感じています。音質のささやかな向上を期待していたのですが、その点だけはちょっと残念でした。以下、M290との比較も交えてレビューします。

【音質の傾向】
（評価時の環境）
　プレイヤー：SONY NW-S786（エフェクト無し、ヘッドホン直挿し）
　音源：安室奈美恵さんのアルバム 『break the rules』 Apple Lossless
・M290と同様に全体的にウォームで癒しを与えてくれる音質傾向で、低音から高音までバランス良く鳴ってくれます。
・聴き込むほどに明瞭度がUPしてきますので、初期音質だけで早々と失敗と判断するのは勿体ないです。
・ただし、ドンシャリ系が好みの人には全く合わない音質なので注意が必要です。
・ヴォーカルはマイルドなクリアさで、艶と情感の豊かさを覚えます。
・総じて解像度よりも楽曲が持つ雰囲気をうまく表現してくれるヘッドホンだと思います。

【装着感】
M290からイヤーパッドが変更になりましたが、個人的にはどちらも良い印象です。
　M290：ベロアタイプ
　M521：レザータイプ

【外音遮断性／音漏れの少なさ】
どちらも良好です。

【コード】
M290と同じく長さ3.5m片出しで、ストレートタイプのミニプラグ仕様です。また、ステレオ標準プラグアダプターが付属しています。

【その他】
M290よりも若干ボリュームが取りにくくなりました。と言うのも、M290と比べて出力音圧レベルが102dBから97dBに落ちています。（インピーダンスはどちらも32Ω）この5dBの差は大きいです。この落差さえ無ければ★4つの評価でした。